2004/8/4 水曜日

蝉が鳴いてる

Filed under: 料理 — patra @ 17:54:34

裏の会社の命乞いをした4本の樹、今年も蝉を無事に土から孵したみたいでミンミンと煩い。
駐車場になる時、切らないで下さい、とダメもとでお願いした奇蹟の木々だ。
この樹のおかげで我々まで潤おうから自然は凄いな。

昼食にキノコのソースのスパゲティにしようと暖めるための火を付けて、うっかりシャワーを浴びてしまい出てきたら間一髪・・・あやうく焦がすところだった。
IHヒーターの時間設定を忘れる間抜けぶり、お婆ちゃんを笑えない、この暑さで相当に怪しい私です。
『年寄り笑うな、行く道だから』・・・だった。
レシピです。
葱の白い部分1本ニンニク3片みじん切りにしてオリーブオイルで炒める、茸はしめじや舞い茸等数種類を手でちぎって入れ良く炒め、塩小匙1杯と少し胡椒、マジョラム、セージなど適宜。日本酒又は白ワイン少々(カップ3分の一)、バターを大匙山盛り1〜2好みで。
仕上げにみじん切りパセリ。このソースをパスタにかけるだけ。
つけ合わせはクレソンとスモークサーモンのサラダなんかピッタリ合います。


カサブランカが・・・

Filed under: 友人 — patra @ 2:27:15

昨日の朝に、岩手の友人から新鮮なカサブランカが届いていたので事務所へ飾る、先週購入した我が家の花も今が満開、良い匂いが充満する。
天井が高いせいで、この多さは本当にリッチ、ちょうど良いくらい、こんな時に限って予約がないのよね〜残念。
ちなみにこの友人は現役のスタイリストです。
岩手で大自然の中に暮らし、仕事は東京、理想的な生活です。高齢者の多い岩手では50代なんてギャルよ、と素敵な笑顔、新婚です。名前が御主人の苗字に成っていたのを見て非常に嬉しかった。
励ましている様で私の方こそが何時も喜びのお裾分け頂いてますね。

夕食時、サッカーばかり見てるので・・・
息子が一番喜ぶのはサッカーで日本が準決勝に勝つことだわ、と思ったので気合いをいれて一緒に応援。そしたら勝った。
「最高!」と大喜びの勝どきに驚いた猫たちが逃げ回わりフミちゃんからもお祝メールがきてた。
でも決勝が中国、というのが少し嫌な気分。ブーイングの嵐に負けないで欲しい・・・がんばれ。


2004/8/3 火曜日

まごころ

Filed under: 家族 — patra @ 1:16:43

フミちゃんが九州のお祖母さんの所へ早朝7時に出かけたので息子が留守番。
「たった3日なのに身の回りに不便がないように!って気くばりが凄いよ、俺が余ほど自立してないと思われてるのかな?」と息子が笑った。
確かに言える。
結婚するまでは・・・揚げ膳据え膳、おばあちゃんと二人で甘やかしたからなぁー。パンツと靴下だけは自分で洗うよう躾だけはしたけど、果たして今は?苦労をかけますね。
フミちゃんは見ていて気持ちが良いくらい日常の世話が自然体なのだ。無理をしてる感じがない。ことばより先きに目線で分かり合う二人、私には無い寡黙、見習うべき点だな。

フミちゃんの留守におばあちゃんが俄然張り切って息子に素麺を振る舞った。鰻の白焼きと手製のつけ汁だ。
一口食べて
「これって味がなく無い?」に大笑い、薄味老人用なのか削り節で出汁を取っても何だか今一なのだが・・私が夏ばてで任せたのも失敗だけど『老人元気』には時々こうした出番も大切なのね。
老人孝行の息子、それでもニコニコと完食。君はほんとに優しいね。
「1週間でも閑があればやりたい事もあるんだけど・・ごめん」と2時間で3階へ。


2004/8/2 月曜日

がんばる人々

Filed under: 料理 — patra @ 0:08:11

バベットの再来?
人を一瞬で幸せにするのは「食」じゃないだろうか?哀しさの底に沈んでいる人も怒りで震えているひとも心をこめた一皿の美味の前で笑顔になるし全てを忘れる。
「情熱大陸」で見た狐野扶実子さんの出張料理人としての姿に感動してしまった。
結婚して行った先で出会った「アルページュ」の一皿に感激して入った料理の世界、「ハクをつけるつもりはないから、出張料理、このスタイルが今は好き」

料理は尊い、せめて質素といえど家族のご飯でも丁寧につくろう、あらためて決心した夜。

ジダンのマルセイユルーレット
いきなり炸裂、噂には聞いていたけど初めてこの目で見ることができてTV画面とは言え嬉しかったなぁ。

いつもなら一緒に応援のはずが下は暑いせいか?3階は静か。尤も呼ばなければ降りてはこないけど。更新をしようとブログを開いてみたら忙しいはずの息子がタイトルのお直ししてくれていた。
・・・
部屋の写真を使ってぱとららしくなっていた、嬉しくて泣けた。


2004/8/1 日曜日

江戸ことば・・

Filed under: 仕事 — patra @ 1:43:57

「井戸端会議」
7月号の婦人公論に糸井重里さんとなべ屋の御主人が豆腐談義を載せていた。
昔、この鍋屋の御主人に「江戸料理百選」という素晴らしい本をいただいたのを突然に思い出した。
 
60秒が勝負でも、昔のCMは、どこからもクレームが来ないように小道具ひとつまで手を抜かない。
その昔、初めてCMに坂本龍一さんを引っ張り出すのに成功した私と大阪電通は「失恋しても飯は食うよね」といったコピーを時代の寵児、糸井さんにお願いしたのだ。

朝メシのメザシ皿や飯茶わん、味噌汁椀を独り膳に載せて大正初期に設定したセットの板の間で
書生さんに扮した教授に召し上がっていただくのであるが・・・凝りにこった設定だったので青山の森田古美術店主に相談にあがったら、「私どもより大塚のなべ屋さんが良いでしょう、普段使いをお店で使っていらっしゃる。」とアドヴァイスしていただいた。
 
見ず知らずの私に快く江戸末期の普段使いの食器一式、お貸し下さったのが福田さんだ。
格式のあるお料理屋さんは繁盛して忙しそうだった。
奥様と共に洋間でコンテを見て食器を選んでくださり、ついでに出版されたばかりの本、「江戸料理百選」を手渡されたのだった。
帰りぎわ玄関で、もたもたと靴を穿き丁寧に御挨拶して「今度ぜひ食べにあがります」というと御主人が間髪を入れずに答えた。
「無理、為さらずともよござんす。」
「・・・・」
身分不相応なのか、と悟って返却時の予約は諦めた。

糸井さんは馴染みらしく、本文で「あ、福田さんのお店でさいごに出てくるデザートですね、これ、いつも楽しみなんですよ」
流石である。
裏方人生は所詮玄関先で値踏みされるのが運命か、まだ一度たりとなべ屋さんのお客になれず20年。
・・・よござんす。きっぱりした江戸弁が甦った日。

<ちなみになべ屋の’な’は旧かなです。>


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