福徳・・・
物にトンと執着しない息子は自分の仕事回りと音楽機材とPC関連しか購入しないのだがそれでもあまり困らない物持ちである。
洋服も家具も食器もお下がりで賄って文句も言わない。
昨夜、父親が愛用していた片口の酒器を、もうあまり酒を呑めないので・・・と頂いてきたのだが
「パリへは持って行けないので預っておいてね」
そう言いながら土物で出来た器を渡された。
「ハイよ」と受け取って良く見ると私が以前アーティスト福島さんの刻々の器作品で息子達にあげた夫婦ぐい呑みとピッタリと似あうので・・
うふふと可笑しくなった。
この二種類の焼き物の酒器は昔から揃いの一対だったようにテーブルの上で収まってしまったので、江戸末期の朱の漆の盃を割り込ませて、素朴!対雅び!と遊んでみた。
行く行くはこの朱杯も息子達の物になるのだがこれは女子向け・・・一向に執着しない輩に限って物の方からやって来るから不思議ですが、やっと男らしい片口がやって来たものです。大事にして欲しい、両方ともそれぞれに(笑)。