涙の腰越状・・あるいは弁慶哭く
今回の「涙の腰越状」に対する感想を読むと私のウエットな見方とは大きく違いがあるので暫く考えてしまいましたがこれこそが判官贔屓の感情なりと納得しましたので敢て書きます。
回想シーンばかりで食う読む歩くさん、おおいに不満らしい。(汗)
手抜き・・との感想もありましたが私は「義経」を情の人として描くことを決めた時から監督の内にちりばめられた場面が結集し腰越状を書くまでに至った時間的経緯を回想する事で強め、かえって効果的だと観ていたからです。むしろ回想が無く台詞だけで表現するのでは義経、頼朝二人の費やした時間の誤差のようなものが、斯様にまでも食い違う結果になろうとは・・そんな万感の思いで、重く胸に受け止めながらみました。・・え?何方も泣かなかったのですか(笑)
さしずめ弁慶と隠居大泣き、二人ともダメですね、歳のせい?。
弁慶の腑甲斐無さや堪増を説得するシーンはむしろ要らなかったと FIG JAM さん。すると脚本の甘さは極まり水軍が何故源氏側に寝返ったかを表現出来ないし・・・義経の為に討ち死にした乙若に全く触れない不自然とか問題が満載であることは確かに認めましょう。
続きを読む…