上坂冬子さんは母の尊敬する評論家である。今では死語のOL(オフイスレディ)から文筆家となり地道な活動を通し評論家になった尊敬すべき女性。
3/18日付けの正論に目からウロコのような角度から、今まで誰もハッキリと言及出来なかった靖国問題について“A級戦犯”に発言資格なき中韓・・・・と書いていらっしゃる。
何方かその着目点の新鮮さについて書いてくださるのを期待していたのだがTVやマスコミも取り上げない様なのでここに抜粋しておこうと思う。
松下電気のトラブルのあった石油ストーブをめぐって、その回収に徹底した追跡調査を見せつける企業に対し永田議員のドタバタとを見比べ、政界と経済界のトラブルに対する危機管理の力量の違いを嫌でも思い知らされたといっていい・・・
そんな論点が始めにあり次へと続くのだが
<核心外した論議のみ空転>
本論はここからだ。靖国問題の対処に関しても、私は全く同じような印象を抱いている。
歴代の首相が誰ひとり明快に解決できぬまま他国の言い分に振り回され押しながされきて、今や日本は次期リ−ダーの選出さえも靖国問題によって左右されんばかりの情けないところまで追い詰められている。ひとえに、押されれば引くことしか考えず、発想の転換や新論拠の主張に取りかかろうともしない日本の腰の弱さが原因だ。
靖国問題は心の問題だ、いや侵略に対する謝罪の問題だ、などと核心を外した論議ばかりを空転させてきたが、この問題を一刀両断に解決するのは国際条約である。
そのことに気づいているのか、いないのか。
戦争犯罪人と名指しされた日本人の命と引き換えに、サンフランシスコ平和条約が締結されて世界は平和を取り戻した。
もちろん、条約には戦犯に関する取り決めが盛り込んである。
何と書いてあるか。
おおざっぱに言うと、この条約に署名、批准していない国々は戦犯について発言する権利はなく、日本の立場を損ねたり害したりするような行動に出る資格はないと記してある(第25条)
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