復讐の鬼(風林火山)
夕飯の支度前に感想を書こうと思いハイビジョンを見たのだが、すこし釈然としない部分が多々あり再度8時を待って繰り返し反芻する。
つまりミツの死とその理由がいかにも創作の域を出ず説得にかけるのだ。しかも悲劇としてこちら側に伝わる描写が無いのは仕方ないとしても、板垣に召し抱えられるまでの展開が急で勘助の悲しみを希薄にみせているようだった、が、夜中の花畑の草原でミツの言葉を思い出し慟哭する勘助・・・このシーンの男の涙は中々見せる物が有りですね。
それにしても残忍なりお館さま、お主は狂人か?
一方信虎の愚行に怒る晴信へ「お父上を蔑むものではありません」って大井夫人!妻が夫の悪行を諌めずにしてどうするの!!「萩原○○介が生きておれば諌めたものを・・私では」「お父上の軍師であった方ですか?」
「光を放つ者は陰を負う者が側に居て安堵して輝けるもの、そのうちそなたにもそのような者が必要となりましょう」何だか軍師の存在はお守り役だな〜。
「百姓,浪人ではお館さまの側にも近ずけない、戦を待つ、そして武田の内情を探る、戦は謀ごとじゃ」と勘助。
勘助の心深くにしまわれた決意を知り墓に添えられた摩利支天を掴んで言う「お前(おみゃあ)が武田を討ったら戻ってお前のために米を作るだ・・と言い残し村をでてゆく平蔵だけが哀しさに打ちのめされているようで切なかった。
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