2024/5/5 日曜日

子供の日に思う事

Filed under: 家族 — patra @ 21:01:49

子供の日。
もう大人と言うより還暦に近い息子は、時々される質問 が「車椅子なのにどうして海外に行けて生活しているのですか?』
見知らぬ人からも聞かれるそうです。
「考えたらそれは全く反対しなかった君(私の事)のお陰だね」
先日もそんな事を話していました。
確かに反対なんかしなかった。
出来るだけ早く世界を見た方が良いに決まったいるから・・・
脚が不自由だろうがチャンスがあれば行く方が良いし、自分で何とか工夫するだろう、そう思って21歳の息子をパリへ出した。
多くの親は子供が不自由だと心配の方が募り海外留学など考えもしないし反対するそうだ。
小学生の時遭遇した大事故も生き延び、克服した息子だもの何とでもなるよと考えていた。
この考えは遺伝でもあるかな?両親も私の心配は一切しなかった。
放って置かれたので好き勝手に考えながら生きてきた。
私のお陰だと息子は言ってくれたが私は何もしていない。
心配しない反対しないって・・・息子へ関心が希薄だったのだろう、多分自分が生きる事に精一杯だったのだと思う。
それでも息子は母の日に何が欲しい?と必ず聞いてくる。
「何も要らない、花も要らない。欲しいものは無いから・・・」
「でも後で文句言われてもな〜〜」と息子もしつこい。
そんなやり取りばかり続くので煩いから一つ提案しました。
私の寝巻きにしている綿ジャージーが古過ぎて破れてきました。
何しろ毎日洗濯するので3枚とも持ち主と同じ位に見事にやつれています。
私がGoogleで検索し選んだ物を払ってもらう事にしました。安いから万歳。
母の日を待たずに届きました。
息子も喜んで
「着る前に全部一度、洗うようにね、中国製はやばいから」と忠告も忘れません。
彼等の老後は日本が心配です。なのに親孝行を忘れない息子は
「だけどさ、君が全く心配しないお陰でパリに出してくれたんだからさ〜〜ありがたいと思ってるよ」だと・・・
何を隠そう、子供に育てられたのは私の方なのに、悪いね、と今年も思う私でした。


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