風にのって届く本
仏教家友松円諦の孫、俳人でもある谷口摩耶さんの書いた、宗教家円諦の激動の生涯です。お互いの親が従弟同志ですから摩耶さんは私のまたいとこにあたるのでしょうか?ハトコ?このへんがよくわかりませんが。摩耶さんは私より年下ですが実年齢より20くらいも若く見え、結婚された娘さんがいるというのに絶世の美女と評判だった母上似の未だ少女のような方。
文章で伯父の一生を読むとあっという間ですが波乱に満ち、しかも努力を惜しまなかった生涯でした。伯父の印象は私には宗教家というより学者,校長先生の様でした。1927年、語学を極めるために妻子を日本へ残し30代でドイツ、パリへと4年間も留学するのですから見送った奥様、美奈子伯母こそたいしたものです。産まれたばかりの赤子も含め3人の子を預かり夫を送り出す勇気・・・立派。この伯母さまは気っ風が良い江戸好みの 続きを読む…