2004/10/10 日曜日

ごはん中

Filed under: 日々雑感 — patra @ 2:43:00

あんまりデタラメな時間帯を生きているものだから、私へ電話する人はとても困るらしい。
携帯を持っていないし(壁のせいか一部の機種しか通じない)壁際の電話機までちょいと時間がかかるからすぐに出られない。そんなこんなで終にさっぱり電話が来ない、みなメールで事が足りるしね・・・と思いながら、夜のごはん、ひとりでゆっくり食べましょう、と牡蠣の味噌汁(大好物、葱のみじん切りにあれば柚子入り七味)ほわ〜んと湯気が立つころあいのお椀、牛筋肉の味噌煮込みを盛って、小さい缶ビール!キュウリの糠づけで、とにんまりテーブルに着いた途端に電話が鳴った。ギクッ。
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2004/10/9 土曜日

諦観する人生とは

Filed under: エッセイ — patra @ 2:22:37

わたしの両親はお見合いである。母方の伯父、宗教家の友松園諦の所へ出入りしていた読売新聞の記者が非常に面倒見のよい殿方で、年頃の姉妹が4人もひしめく正本家の様子を其れとなく見ていたのだろう、長女である母が淑徳女学園を卒業するのを待つとすぐ、これも懇意にしていた名医、武見太郎先生の元へ相談に行ってくださった。
母親同志が同郷というだけの縁だが、伯父友松の仏経講演に熱心に通っていた浅草小島町に住む袋物問屋の次男、父を紹介してくださり伊豆でお見合いをしたのだ。なぜ伊豆か?というと父は前年(昭和13年)東京帝国大学建築科を卒業したのはいいが、当時の日本はものすごい不況の就職難。官僚には成りたくない父は就職口が見つからないまま、酒ばかり飲んで遊び暮らしているうち肺に影が出て、武見太郎先生の勧めに従い伊豆で初期療養していたからだ。
嫁とりの条件は「身体が弱い事を承知で、看護婦のつもりで来てくれる人」が必須だったらしい。ずうずうしい条件だ。
一方母は器量が悪い自分が売れ残ると後につづく綺麗な妹たちに迷惑がかかるから、適当な所でサッサとお嫁に行こう!と秘かに決心していたようで見合いは即決した。
母を選んだポイントを、大人になってから父に尋ねたところ、前を歩く母の首が細かったのが良かった・・・だそうである。母は尊敬する伯父や先生方の推薦だからと見合い写真を見ただけで嫁ぐつもりで、断られるかもしれないことは考えなかったそうだ。目出たしな話である。

以下このお話は長いので
エッセイのページに移動しておきます。


2004/10/8 金曜日

ねぼうした・・・

Filed under: 日々雑感 — patra @ 5:55:10

早朝に家事仕事を終えて眠る周期になっている私は、時々ちょっとだけお仕事をするのでそんな日は一日、起きて体内時間を調節します。そしたら昨日は仕事のあと横になったまま何と4時すぎから今朝の5時までぐっすり、夢もみないで寝てしまった。人間失格、とは全く思わないけど自由気侭で悪いな〜と思います。
しかし平均睡眠4時間でがんばった時代もあるのだから、許してもらうとして・・・空さんからのメールに「元気な声が聞こえないと・・・わたしの毎日の活力源なんです」とあって、わっと思った。ごめんなさいです。ただの寝坊です。(笑)
ライブドアのブログの混む事といったらもう自分の更新が自由にできないので、今度から朝型にしようかな?ひとりごと・・・
猫ちゃんが食事を吐いてしまって、お掃除したりしてて遅れちゃった。老人の世話とかあるとやっぱり夜中が落ち着くんだけどな...堀江さん。それにしてもライブドアの従業員の数にびっくり。
ブログに徹夜で拘わっているスタッフにも悪いので自然体で行くとします。
「とりあえず、元気だわよ、今日も」>空さん。>かおりさん


2004/10/6 水曜日

老の嗜み

Filed under: 家族 — patra @ 22:15:16

京都の老舗料亭が東京進出に賭けたドキュメンタリーを情熱大陸で見ていると、大女将が
「息子に一切、任せてますけど、資金は出してぉへん、なんと言うても歳を取ってからお金がのうなるのは切ないもんでっしゃろ・・・」とTVで語っていた。

それは確かにそうだろう。こんないかにも大金持ちのお人だって、晩年に具えご自分のお財布の紐をおしめになる。ところが我が家ではどうか・・・御葬式はしなくて良いから・・・と母達が急に言いはじめた頃からちょっと様子が変わってきた。お花なんか買うと怒ったほどの情緒音痴だったのに最近は率先して花も飾る。「生きてるうちに花だって見なきゃねぇ」とか。「仏壇に飾ってもらっても食べられないんじゃぁ」と言いつつ御団子を頬張る。「毎年下ろしても後10枚も着れないから・・」と、箪笥のこやしだったよそ行きをどんどん普段使いにしはじめた。
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雨の夕暮れ・・・

Filed under: 日々雑感 — patra @ 1:44:15

いままでの靴は何だったのだ、という軽さに驚いた私だったが、届いたよ、という息子からのメールにも

>凄い別次元の軽さ!
>細かい工夫が随所に施された、作り手の真心が感じられる仕上がりでした。
>これを作った松井さんは凄く優しい人に違いない。
>もう一生ここで作ってもらうよ、手紙を書いとこう。

障害者用の靴を作ってくれた松井さん、私からもお礼をいいます。

ひととき昨日は雨のざんざん降る中、ちょうど東京に来ていたみさちんが寄ってくれた。雨降りの中をごくろうさま。良い子たちを育てながら気持ちを全開にして絵を描いている、じつに逞しく真摯な人だ。頂いたお花、なんと黄色のバリエーションで事務所のカウンターにピッタリだった。写真を写したけどフォトローダーに問題ありなので載せられないのが残念だな〜。
新幹線の時間まで二人でワインを開けて子育て論・・・じゃない密約。それは冗談だけど世界中、日本中の子供たちが自由で伸び伸びと、てきとうに遊び、てきとうに勉強し、てきとうに苦労し、こども時代を思い出すとき満面に笑顔が浮かぶような、逞しい人に育ってほしいものだね、我々みたいにと握手して別れた。
ふたりで2枚のパンを小さく切ってパテ・ド・フォアを塗り、冷蔵庫に置き忘れたグランドローズ(葡萄)のすっかり皺のよった皮の肌触りに哀愁を感じながらも、その感動する甘さを味わい、仕上げはチョコレートケーキとウイスキーという超いい加減な組み合わせ、あり合わせの極意みたいなひとときを午後3時〜5時半まで。ワインでまたもや急激な眠気が襲いしばし曝睡。


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