「サライ」という雑誌が好きで時々、これは!という特集だけを購入するのだが、
(其のわけは、雑誌でも本でもとにかく増えるのがいやなのだ、捨てるのはもっと往生するから大事な特集だけ買うのですね)
池波正太郎さんの表紙につられて10/21号を求めると・・・・
巻頭のページに 私たちはこれからも『サライ』を応援します。
とあって今まで気になっている諸先輩、各氏のお歳が明記された、応援メッセージが載っていておぉ!と引き込まれた。思ったより若い人なのに老人風。え、もうこんなお年?それにしてはお若い!石津謙介氏とか様々だがしかし日本を支えてこられた文化人、みなさんこんなにお元気なのだ。尤も既に亡くなられた方のコメントも載っているのが紛らわしいが・・・・今のうちに、もっともっとお話を伺っておかないと損失かもしれない、と思われる方が沢山。9/8日に亡くなられた水上勉氏がマックに向かっているお姿も残っていて貴重。
脚本家の早坂暁さんが応援のことばに「猫時計」の事を話されているので抜粋すると
・・・・・
「アメリカに『猫時計』というものがあるそうだが、それは時間を数字ではなく<食う・寝る・遊ぶ>とうい言葉で区切っています。しかし、そこには<働く>という言葉がない。
<食う・寝る・遊ぶ>は人間が生活する上で最も基本的なことで、文化ということばでも表現できます。『サライ』は猫時計のような雑誌だと思いますね・・・。
すてきだな〜。早坂暁さん。
文化としての昨日のご飯は出色だったので記します。
牡蠣のまぜご飯。
細く切った針生姜、日本酒と薄口醤油を煮立て牡蠣をサッと煮ておく。炊き込みご飯は酒と醤油と昆布茶で普通に焚き、蒸らし終わったら煮ておいた牡蠣をざっくり混ぜ、針生姜をちらす。
豆腐と三つ葉のお汁椀、キュウリの糟漬け物(今が最高)箸休めの煮豆。
牡蠣を入れて炊き込むとしつこいけれど、こうして煮た牡蠣を混ぜる茶めし、ショウガの香りが至福のひととき。
松茸ご飯より、老人は喜びますので「猫時計」しか持たぬ私も嬉しい。