一葉を読む
樋口一葉はお金、五千円札で一躍、脚光を浴び始めているけど文京区本郷のお寺、法真寺では、毎年「一葉忌」が開かれるたびに母が友人と女優幸田弘子さんの朗読する「たけくらべ」や「おおつごもり」を聞きに通っていたもので、今さら騒ぐのがおかしいような気もします。幸田さんはお若い時分から樋口一葉一筋に朗読されてきた女優さんです。地味ながらも根強いファンに支えられて人気があります。今年の一葉忌は、<お札>になった事で一段と騒がしいことになりそうだ、と新聞に出ていました。なんでも貧乏時代に住まっていた台東区竜泉の一葉記念館祭りと晩年の10年を過ごした文京区の一葉忌とで集客を競い合っているのだそうです。
何だか迷惑な話で、天国の一葉もあきれて苦笑しちゃいないかしら?
貧乏時代に通った質屋(旧伊勢屋)や旧跡菊坂の井戸がそっくりそのまま残っている文京区へ人々が押し掛けるほうがよっぽど心配だから・・・例年どうり幸田さんの朗読があれば良いだけなのに・・・・
役所がこぞってPR、作家荻野アンナさんの講演等があるそうです。地元商店街も大騒ぎ。簡易トイレを用意したり会場に入れない人のためにTVモニターを設置したりするとのこと。そうか街おこしなのか・・・
今までずっと朗読を続けられた幸田さんの事に一行も産経新聞は触れていないのが不自然だった。
下の方に幸田さんの去年のお写真があります。ちなみにイベントは今月の23日、9時30分から。