2004/11/18 木曜日

牛肉の味

Filed under: 料理 — patra @ 1:48:43

柔らかく美味しい「すきやき」と触れ込みの霜降り肉、先週、スーパーから届く。早速いただくと、確かに柔らかですが、何だかコクが薄い気がしてやっぱり肉はラク−ア、成城石井かな?、と今朝はビフテキ肉を調達して来てもらったが、美味しい、柔らかい!でもコクが・・・?仙台和牛のヒレが140グラム1枚が三千円とはどうかしてる。あの凄いとしか言いようのない和牛のコクが絶対に薄まっている!と感じた。しかもこんなに高い値段なら堅いテンダーロインやリヴや、カウボーイ用オージーでもいいや!、とグレまくる。

トウモロコシの餌とビールで揉み上げられたあの旨さは最早、凶器かもしれない!媚薬のように舌に刻みつけられてしまった。この舌の記憶を忘れるには数年は絶対に食べない!とでもしないかぎり幻を求めて彷徨いそう。その前に破産する・・・。肉事情に異変が起きてませんかね?。前と同じ値段で同じ品質は絶対に手に入らなくなってます。

もっとも得意の牛タンのブフ.ブルギニオンも狂牛騒ぎで、息子から禁止令が出てより丸2年も作っていません。肉料理に精を出したのは安あがりだったからですが・・・
フランスや韓国みたいに牛の心臓や頬肉、タン、尻尾など売り場にでないのも寂しいです。
牛のパテにハツを混ぜた美味しい肉料理などまるで困難になったのはスーパーが進出し、細分化された流通のせいでしょうかね。


  1. 牛肉と言えば・・・食べないですね。
    惣菜のコロッケ、ソーセージぐらいですか?
    たまに外食で食べることがあるか?
    う〜ん、ヴェジタリアン?
    いえ、メンクイ〜ンです。(^^)

    コメント by 変人 — 2004/11/18 木曜日 @ 12:44:36

  2. まるで鈍い舌の持ち主であるたばたには、とんと縁のない話ですが(笑)。
    なんか、高級ブランドのライセンス販売を思い起こさせるエピソードですね。

    ライセンス化や量産によって購買層の底辺を広げる、というのはいい面も勿論あるのでしょうが、失うものもある、ということだと思います。
    失われるのは、patraさんのおっしゃる、和牛におけるコクのようなもの。

    高級ブランドは、手が届かない、届きにくいからこそ、いいのだ、と思います。

    その高級品に見合う経済力とか知性とか品性とか地位とか、そういうものを供えた人だけが使える、その特権性が、憧れのブランドを『憧れ』たらしめているのだと思います。味わう舌を持っていなければ、神戸もオーストラリアもアメリカも香港も、たいした差はないのではないでしょうか?

    エルメスが日本人だか日本に対してだか、生産を限定停止(?)したのも、きっと、そういうことなんだろうなー、と思いました。
    ケリーもバーキンも、格好よさが本当、半減していますもの。あれらの鞄を持つ女の人と彼女たちが体現するもの(たたずまいやファッションや社会性など)が格好よいのであって、鞄さえ持っていれば、というものではないですものねえ。

    お金さえあれば猫も杓子も、というのは結局、長い目で見たときにブランド戦略として、どうなのでしょうね?
    ライセンス化も、同じことですよね。

    森瑶子さんの、ベーコンのエピソードが好きです。
    いわく、どんな高級ブランド品であっても、それが日本で製造されたものである限り、味に大差ないし、その味たるやお粗末であると。魚を餌に混ぜられている日本の豚は、所詮、魚くささを逃れられない。それよりは、冷凍輸入の北米物のほうがずっと良い、と。
    (あと、マレーネ・ディートリッヒに匹敵する美脚でない限り、脚をくむ資格はない、という意見も森さんらしくて、大好きです)

    どこの土地の産であろうと、あるべきかたちで生まれ育ったものにかなうわけがない、ということですよね。
    庭先になる蜜柑や杏はすっぱいけれど、味がすごく濃くて、その味の濃さこそ、本来の蜜柑や杏なのだと思います。

    いつも思うのは、国や地方自治体がもっと、有機栽培や減農薬をもっと補助すれば良いのに、ということ。
    オーガニックフードは、手間も時間もうんとかかります。厳密に言えば、土だって『今年からオーガニックです』とはいかないのだそうです。それまでの土に残っている残留農薬があるのだから。

    そして、値段も張ります。

    でも高いからって買わないでいれば、有機栽培の農家の人たちの数は減ってしまいます。そして、もっともっと高くなります。
    私たち購買層にできる支援方法は、『買う』ということだけなのだから、できる範囲で貢献していったほうが、健康の面でもエコロジーの面でも、いいと思うのです。

    たばたん家はとてもとても、全てをオーガニックでは賄えません。一生無理だとすら思います。でも、玄米と糠漬けだけは常に有機栽培/減農薬です。
    がんばって働いて、あと乳製品と肌につけるもの(石鹸とか化粧水とかね)くらいはなんとかできるようになりたいですわー。つましいなあ。

    すっかり長々と失礼いたしました(仕事中なのに、いいのか、ワタシ)。
    秋曇り、とでもいうような日ですね。風邪など召されるよう、ご自愛ください。

    コメント by たばた。 — 2004/11/18 木曜日 @ 15:45:06

  3. >変人さん、
    肉食をしない習慣なんですね、それはある意味しあわせかもしれない!
    私の持論では肉食は睡眠を沢山必要とする!ようだ・・・と思ってます。

    だからリタイアした人間が食べるほうがいい・・・なんて(笑)めんくいーんなんですか?若い時、私もそれで失敗しました。うふ。
    あ、麺くい?の方だった!?。

    >たばたさ〜ん
    大笑いしましたよ!なんだか元気そうじゃありませんか?

    私、自分で言うのも何ですが、舌のめききが財布と比例せずに勝手に突走ってますがね〜〜〜〜なさけない。
    さっき、親爺さまとも口争い、そのお高いステーキになんとジャブジャブ、トンカツソースをかけてましたから。なんだ、意味ないじゃん。(彼には昼食に出したのですが)

    森瑶子さんの言うベーコンと豚の話、よく分かります。昔両方とも生臭いもので
    食べられない時期、たしかにあった。
    農家の残りの残飯で育った豚はとにかく生臭く、大嫌いなものが豚肉でしたもの。
    最近のめざましい養豚業者の努力で豚、ここ何年か非常に改善してますよね。

    鶏も頑張ってほしい。

    コメント by patra — 2004/11/18 木曜日 @ 17:28:00

  4. 四谷の丸正で10年前には牛や豚のハツを買えたんだけど今はひき肉に混ぜちゃうらしいね。1度、紀の国屋で心臓が欲しい・・と言っても断られた。
    焼肉屋さんが仕入れちゃうから内臓は一般には流通しなくなったんだろうけど、
    昔は簡単に手に入ったんだよ。

    肉のパテなんか牛臑肉を柔らかく煮込み、フードプロセッサーで曵いて人参やラム酒漬けの干しプラムを入れてゼリーで寄せて・・・クリスマスのひと皿がすぐ出来たのに、臑肉まで高くなってるね。

    コメント by 補足jovanni — 2004/11/18 木曜日 @ 17:51:20

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