2006/3/6 月曜日

スープの会

Filed under: 人物,料理 — patra @ 6:15:47

情熱大陸を見てはじめて辰巳芳子先生の偉大さを実感できました。お声がすばらしい方だった。

去年、偶然御会いした料理の仕事をなさっている方に、「スープの会」を主宰なさっている辰巳先生はどんな方ですか?とお尋ねしたら「先生は別格です。天皇です」そうキッパリと断言なさってらしたのが印象深かった。別格は解るとしても天皇と表現なさる意味だけが少し計りかねていました。

ところが昨日のテレビ画面から拝見すると今まで静止した写真や雑誌のみで感じていた印象よりもはるかに暖かさが伝わるお人柄とお声だった。天皇・・つまり本物とその方は伝えたかったのではないでしょうか?
出汁をひく・・という言葉さえ知らなかったし、料理教室に通うチャンスも無く自己流にせよスープに心を込めるように成ったのは雑誌や本で読む先生の数々の言葉に触発されてのこと。辰巳先生の「スープ」に命を込める料理教室は3年先きまで埋まっているという、1度でも良いからその人気の秘密も学んでみたかったのだが気魄のようなものはしっかりと画面からも窺えました。

料理を極めるとどんどん謙虚になる..先生の言葉、天恵のように耳に響きました。

先生のス−プの原点は病気の父上に差し上げるスープからだそうだが、私は健康を約束出来なかった息子への詫び心からだ・・・どっちらも愛情が隠し味にかわりがない。
料理を媒体に本当は人間学を教えてくださっているように私には感じられた。

擂り鉢一つ扱うにも大切な材料を無ヤミに広げてコネクリ回してはいけない、そうプロの料理人にも教える言葉は昔、祖母から聞いたことばと同じだった。祖母から母、母から娘へ・・洗い方から道具の扱いまで、当たり前の事をズボラに端折るから現代に伝わらなくなってしまった手をかける事の大切さ。

日常生活こそ精進せねば・・・。箸の先に巻いた布巾で鍋についた灰汁を拭き取る様子にただただ怖れ入って画面に頷くばかりだった。


2006/3/5 日曜日

地球の反対側から

Filed under: ネコ,友人 — patra @ 19:39:23

バースディカード
ドイツにお住いでついにドイツ人となられた友人Michiyoさんから可愛いカードがぴったり5日に届きました。
いつも思うのですが海外にお暮らしの方はホントに優しく誕生日を覚えていてくださる。
猫を好きな私にぴったりなカード。

絵と同じ器
早速カードの絵とお揃いの器、イギリスのアンティークボールと一緒に記念にパチリ。
お手紙も書けないままの私に寄せてくださる海外の方々の友情に感謝します。

そこへ息子夫婦から小さく可愛いアレンジメントが母と私へ届きました。
今期一番の忙しさ、という息子の世話で忙しいだろうにフミちゃんの気配りに「すまないわね」と母まで恐縮しながら、でもお花はいつでもうれしいもの。

テーブル
いつもありがとう。


2006/3/4 土曜日

蕎麦について

Filed under: 料理,日々雑感 — patra @ 13:16:55

生蕎麦何が食べたい?と聞かれても此の辺では期待できないから
自分で造るにかぎるけど
蕎麦だけは食べたい。
これ須田町の松屋の生蕎麦

茹でかた一人前4リットルのお湯で1分半・・・
大正海老の天麩羅
大正海老なんぞ、もうこれが本物の味・・という見事さ。

天笊蕎麦にして
天蒸籠にしておんや?と思う。
つゆ入れのポリが何時もと違う一回り大きいのが2個、甘口辛口と分けてない。
最近食べてないから仕様が変わったのかな・・・一口食べて気がついた。
これは天麩羅蕎麦ようのおつゆの量と濃さだった。つまり暖かくして召し上がれ!

自宅で松屋の天麩羅蕎麦を味わえるとは夢にもおもわなかったが、旨い。
自転車で取りに行ったお使いの人の顔をみてから揚げてくれた海老、近頃では出色な味わいにごきげんな私たち・・
亡くなった中島議員の病室にお届けして、一番喜ばれた差し入れだった。
エッセイ「一番の上」に反応して下さったメロンさんのお陰で思い出したわけだが、結構、自分を親孝行だったと錯覚していた私がこの松屋の蕎麦を父には1度たりとも取り寄せてはいなかった。
他人には気をつかっても
なんだ、全然ダメじゃないか人として、つくづく反省したら母
「あの人、何でも柔らかいのが好きだったから、伸びた近所の出前で良かったのよ」とアッサリ。

ま、それはそうだがすまない気分。
蕎麦だけ2人前が適量だ。プロの味を自宅でという贅沢さにしばらく嵌まりそう。


何に触れるか

Filed under: 人物,時事 — patra @ 3:52:47

ガーベラ
聞き覚えのある声がTV画面から流れてきたので手を休めてみると何とhttp://www.renho.jp/index.html蓮舫議員のおっかない顔が映っている。怖いよ君!。
あの可愛い青山学院1年生、クラリオンガ−ルの純情娘が国会の代表質問で堂々と、いや伶俐に猪口大臣をやり込めているのだから時の経つのは早いのだが。

しかし、民社党員は何も学んではいないのか?。あえて蓮舫議員に昔のよしみで忠告申し上げるが質問の内容は置いておくとして、質問の仕方だが、あの先月世間を騒がせた、無礼極まりない永田議員とそっくりなのはいかがなものか?

賢い君が何だか同じように揚げ足取りのように威丈高に質問をするのは見ていて辛かった。
せめて次世代を担う君くらいはにこやかに普通の声でもきっちり的を絞った内容質問が出来るユーモアと礼節に満ちた声音、工夫できないものかな。

議員になると性格が悪くなったように見えるのって、とにかく大損じゃないのかな?


2006/3/3 金曜日

ビシソワーズをホットで雛祭に

Filed under: 家族,料理 — patra @ 0:51:25

雛祭ディナー
去年は和風な雛祭ディナーだったので今年は冷蔵庫の残り物で・・

暖かいビシソワーズ

芽が出てしまった男爵芋3コはスープにするとおいしいので小さく切って葱の白い所、1本と柔らかく茹でてからフードプロセッサーでポタージュにミルクで伸ばして生クリームを入れ塩だけで味付けします。
ビシソワーズの暖かいスープ。これは浅葱を散らすのですが葱の青い部分を微塵にして.うっとりする味。バターで葱を炒めづに創る簡単レシピ、母、大感激でお代り

フォアグラとインゲン

冷凍庫で出番がないままのフォアグラ・・パリの鶏インフルエンザのせいで輸入禁止になるらしいので今日が食べ納めインゲンをシンプルにつけ合わせ。ビーツのマリネも。

蛸の胡瓜揉み紫蘇風味

稲垣足穂は「蛸と胡瓜」で酒を飲むのは品がない・・と申したそうだがここは洋風なので胡瓜揉みに塩をきかせ紫蘇風味にしたところへ山葵を擦り込んだ蛸、分量が何とも粋でしょうが?

ココアのフルーツケーキ

そしてココアを生クリームの上から散らした(茶漉しで)大人風味のケーキは今風に苺やクランベリーで飾りたかったけどドライしか無かったのでラム酒で柔らかに・・
下側にバナナと苺のスライス、不出来な回りにはキウイーと苺で飾ってみる。

家にあった材料だけで創ってみたら苦味とフルーツが相性でとてもおいしい。

私はケーキもフォアグラも少し残したのに母はペロっと平らげてから

「フランス人は偉いわね、デザートのある食事って最高に満足なものよ」
「お腹ごなしにお皿、洗うわね・・」と上機嫌でした。

何の変哲も無い材料でも2時間弱でお洒落で満足なイヴ雛テーブルになりました。


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