「カンツカの勘治物語」
広告の1線で活躍されながらも岩手に越されて焼き物や釣りを楽しむ理想的な晩年を迎えられているCMディレクター東條忠義氏は友人の御主人で共に、岩手生れの再婚同志です。
去年からお話には伺っていた絵本がやっと私の手許に届きました。
副題が「春江ばっちゃんの新作昔噺・・」
実に立派な横長の絵本は岩手県読書推進協議会主催の第24回手づくり絵本最優秀作品に選ばれたものを記念して出版されたそうです。絵も文章も文字も東條氏の手に拠る方言独特な味わい深いしあがりになっています。
「まんずまんず、そこさ座(ねま)ってけろ」とはじまる
似てます、作者に・・
懐かしや日の丸弁当
カジカのこと和賀川の最上流、西和賀の人たちは愛着を込めて「カンツカ」と呼びます。
あとがきに
子どもたちにお願いします。
川を汚している大人を見かけたら厳重に注意してあげてください。
と書かれているのは故郷の川を大切にするお気持ちからでしょう。
東條氏とカンツカの勘治さんが重なって見えます。
こんな素敵な絵本、東京でも手にとれると良いのに岩手県だけならとても残念です。