先輩から例年のグランドローズ・・甘くておいしい葡萄。今年は暑さが遅かったので少し酸っぱい。
冷蔵庫の野菜室を奇麗に分解掃除して葡萄を納めると豊な気持ちになります。
昨日は「仏師。松本明慶」のドキュメンタリーが在ったのだがうっかりしてハイビジョン放送だった事を忘れていて焦りました。新しいTVを息子が選んでくれる約束なのでハイビジョンにして無かったのだった(笑)9/8日の NHK総合 午後10時〜を見ることにしよう。
でもかえって怪我の功名か、運の良かったことにCMディレクター杉山登志をモデルにしたドラマ?「メッセージ」が同じ時間帯だったので見る。
あの時代の日天を知っている人間には、熱気の伝わりかたがモノ足らなく感じたが、杉山登志の実弟でムービィカメラマンだった伝命さんの現在を演じた藤竜也氏が、健康を取り戻されたのか、良い具合に歳を取られていたのが嬉しかった。
しかしお茶の水のジローの横でサンドイッチマンをしていたり、国立で画家永田力さんの横で大トラになって飲み潰れていた杉山登志さんを、目撃していた頃、私は学生で、10年後日天で仕事をするなど夢にも思わなかったが、ついに仕事では1度もお会いしないまま彼は1973年の12月に死ぬことになる。
彼の死後、突然、杉山と苗字を変えた今は亡き美女モデル、美枝子さんの想い出と共に強烈な印象となって脳裏に残っているのですが、いつか彼女の事を書いてみたいが差し障る人がいるかもしれない・・と躊躇する。
杉山登志は様々な人に沢山のエピソードを与えた人であろう・・・
ドラマが描き切れていたとはおもえないが、ただ、シアーズのカタログを拾う幼少時代のエピソードは伝命さん目線で新鮮でした。
途中挿入されるCMの中、サンオイル泥棒に扮する頬かむりのオジサンが有名な照明マンだった事、モービルガスオイルのCMで車を押す大柄の青年はカメラマン助手だった事、モデル選びにも日常のリアルを求めた杉山登志の目線が活きていたのを改めて実感しました。
しかし制作する側は常に下請けで強迫観念のように新しさを探しもとめ消耗するばかりの時間と闘っていたのも事実だった。
リッチなどととても言えない現実・・・が制作側にはあったように思う。
ドキュメンタリーでも真実は伝えきれないものだが、撮影風景が,現場の臨場感や熱気くらい,同じ映像の業界なんだからリアリィティーを写し込んでほしいものである。