土曜日の突然の睡魔はただならぬ感じがしたものだが、昨日知らせがあって母の妹にあたる叔母さんの連れ合い、ご主人が亡くなりました。
長く患っていたのですが81才、自宅でお子さんやお孫さんたちに看取られての静かな最期だったそうです。電話口で叔母が語る様子を母から聞き、さらに見事な叔父さんの大往生に驚きました。
お酒の好きな叔父さんは大分前から、脳梗塞で倒れたのだが叔母さんの献身的介護もあって元気に自宅療養を続けていました。
土曜日、急に呼吸困難になりかけても頑として病院を拒否・・家族全員、叔父の意志を尊重したそうです。
息を引きとる寸前にジっと叔母をみつめ手招くので顔を側に近づけると何かしきりに言をうとする、なんども「何?なんと言ってるの?」と必死に問いかける叔母に娘である従姉のSちゃんが「母さん、何て言ってるかわかったわ、」と声を挙げ、え?っと聞き返す叔母に「50年ありがとうございます・・・」
Sちゃんが伝えた瞬間、叔父は息をひきとったのだそうです。
「実に見事なお別れの言葉ね、たいしたものだわ○男さん!」と母は電話口でも叔母に、しきりに感激して誉め「うちなんて一言もなかったわよ・・」と電話を切ってからも散々愚痴るので、
それは父さんがが検査入院中の誤嚥で急死なんだもの言うひまもなかったことでしょう?。第一叔母さんのように夜の外出も叔父さん独りにさせられないと控えて長い看病・・・なんて苦労も貴女はしてなかったし、入院して24日で父さんは亡くなったんだから!・・・と窘めると「そうだった、ごめん」
遺影に向かってペコリと頭を下げてました。
仲の良かったご夫婦に雨の降る音がとても似合うようにかんじる夜でした・・・