ギターに魅せられた魂、ふたつ。
この熱く語っている人はアコーステック・アーチトップ・ギター作りの神様・・と呼ばれているロバート・ベネデットさん通称ボブ・・・、日曜日に見たうるるん滞在記に役者でミュージシャンの山本耕史が憧れ続けた彼の工房で念願のギター作りを指導してもらうお話でしたがすごく良かった、何が良かったか?と言うとボブさんがギターと出会った時は10才、その時に手をギターに触れさせて貰った瞬間から、虜になったんだ!と語りながら思わず涙する瞬間を視れたこと。
職人の一途さ、純粋さがそのまま普段の日常生活にも息ずいている少年のような姿、ニョッキを粉で煉るところから始める食事まで一切の手抜きがない生き方を知ったこと・・・「彼は私の天使よ」側で見つめているだけの幸せな奥さんは、ボブに毎晩食事を作ってもらうのだそうです。
「何か手伝う?」と奥さんが聞いたら即答で「いや、いい!」には笑いました。イタリア移民のボブさんですからこれは譲れないのでしょう。
山本もギターを野口五郎から貰った頃が同じ10才・・二人で夢中になってギターを作り、夜明けまで弾き合う姿はまるで本物の親子でした。
面白かったのは山本クンが,折角作るギターなので、ココは自分らしさを出したい!と
ギターの中側を赤くペイントしたい、自分とボブさんのサインも入れて,外側も赤くしたい!
そう希望を伝えるとちょっとビックリしたように「赤が好きなんだね〜」、でも笑ってOKしてくれたんですが見てる側の私も「赤??」と一瞬思うのです。
後日,番組に間に合うように送られて来たそのギター、驚いた!赤が実に効果的、穴から二人のサインも見える。
山本耕史の負けていない感性、若さの感性が見事にボブのアーチトップギターに新鮮な意匠を吹き込んでいたのです。
老練な技術に無鉄砲ともおもえる若さ、実に感動のコラボレーションでした。いいな〜音楽が共通の言語の人々、国境も年令も無い。
野口五郎が悔しがるのも解る、臆せず言う若者が頼もしい。