2009/2/23 月曜日

CM作家の作品集が届く

Filed under: 人物,友人 — patra @ 2:24:34

遺こされた仕事東條さんの陶器CM作家のもう一つの作品

若い人は知らないかもしれないがサントリーといえばウイスキー、開高健や山口瞳の名作といわれたコマーシャルを沢山世に送り出した演出家が居た。男っぽい映像世界と心に響くコピーは、ひと味違う格調高い企業コマーシャルとしても人気があり、そんな作品を500本近く残し2007年の暑い夏に逝ってしまった東條忠義氏は友人のご主人だった。去年、私が又骨折入院している間に1周忌のために間に合うように彼の仲間が作品集として出版した本を、先日送ってきてくださったのだ。

宣伝会議から出された「CM作家東條忠義 CMで綴った六十秒のエッセー」広告に興味のある方は必見です。

ここ二日ほどじっくりと読んでみる。想い出を語る人々から氏は男が男惚れする人だったのだと知った。残念なことは掲載されているCM作品の写真が小さい事。どの広告も懐かしく格調高い作品で、東條さんがクライアント、スタッフに恵まれた幸せなCM作家だったのだ、と改めて知りました。

開高健の魚釣りのCMや山口瞳のサントリー角瓶「雁風呂」のCMなどリアルタイムに見ていたころ氏は雲の上の存在で 同じ業界の駆け出し、お会いする事など一度も無く、ただ東條さんが良く組んで仕事をなさる國房魁カメラマンとは仕事をしていたのでサントリーのCMはどれも注目していました。羨ましいくらい男の匂いのする仕事で隙も無駄も媚びもない作品群は70年80年代を代表する日本文化そのものでした。

10年前、そんな遠い存在の東條さんが友人のスタイリストのパートナーになられ,急に身近になり晩年病気で亡くなるまでの3年間、相談役として友人を励ましつづけてきた私にこの遺稿ともいえる本は「たくさん」の思いを運んできました。

素晴らしい仕事だけをし続けてきた男の生き方の裏側に・・・深い孤独などを。男と女では残す仕事の量にも質にも違いがあり過ぎることなどを色々と考えさせられました。

友人の ためには最後に氏が出会えた人だった事を心から喜びました。自分を彼の人生に「・・・巻き込んでくれてありがとう」と言う彼女の言葉が実にすてきでした。


2009/2/22 日曜日

おもてなしの究極

Filed under: 人物,日々雑感 — patra @ 1:23:40

息子たちが打ち合わせをかねて鎌倉までJ氏にお呼ばれだったので玄関を開けて待っていました。「すごかった」と興奮さめやらぬ面持ちで戻ってきたのを捕まえて・・・

お招きいただいた巨匠のお家のすばらしいお料理の数々を聞き、わ、それは美味しいに違いない!!と生唾を何度も飲み込んでしまいました。感性に生きる凄い人はおもてなしも空間も隅々まで究極の美意識に貫かれていて言葉ではちょっと表現できないようで、余韻にひたる息子 の感動が目にあらわれてました。「どんな料亭の料理よりも素晴らしかった」と述懐してましたから。本物の大人のおもてなし、たぶん息子たちには初めての体験だったのでしょう。私までうれしくなってちょっと興奮したお留守番の夜でした。

今や巨匠、時代のリーダーとなるJ氏、息子たちとパリで縁を結んでくださったことに感謝します。


2009/2/21 土曜日

「中華やさんが危ない・・・?」騒動

Filed under: 家族,料理 — patra @ 0:06:58

お家中華茄子とアスパラ
お取り寄せ中華宴会

昨日は息子達のリクエストで中華お取り寄せ。まちがえてちょっと取り過ぎでしたがおおむね好評。

注文がかりのお婆ちゃんがご注進、ご注進とばかりに報告するには私が選んだメニュウが全部無いです!との事で勘違いした老母はそのまま電話を切り「不景気でつぶれちゃうのかも!注文した材料がなにも無いみたい」

まさか!と思いながらも時代が時代なので今度は私が電話をかけたら毎月のメニュウが変わっただけ、説明不足ですみません・・・そう店員さんに笑われました。新メニュウを教えてもらって無事にお取り寄せ 。いくらなんでもいきなり材料が仕入れられないで潰れそうかもって発想にみんなが大笑いしました。

ホウレン草と舞茸は私の自家製中華でしたが一番評判が良かったのは、やっぱりサッパリ感が出るのでしょうね。最近シンプルな味のものがマイブーム、今朝のジャガ芋のスープも好評でした。


2009/2/20 金曜日

ボブ・スタイル3人揃う

Filed under: 家族,日々雑感 — patra @ 0:59:01

92歳が一番似合う

息子たちが帰る前の日に母を床屋さんへ行かせおカッパさんに切ってもらいました。もう美容院まで遠いし階段があるので家の前の病院の中・・・ヘルパーさんに連れていって頂く。

なんか可愛くなって戻ってきました。

そして偶然だったがフミちゃんも長かった奇麗な髪を バッサリとおカッパさん。もうどうみても高校生のようです(笑)

私も病院でおカッパさんにしキャラメルブロンズに染めました。白とブロンズと黒髪のおカッパさんが揃い踏み(笑) 一番似合うのは92歳の婆ちゃんのようですけど。

惚けてないし色つやも良いし「しかし、凄いねぇ」と息子が感心してました。時間どうり3食食べるし健康的な生活を送ってるのも彼女に軍配。

フミちゃんに可愛いフランスの布巾と足のむくみを取るハーブティのお土産、小さい子供用手の消毒は匂いが良いのに驚きです。バッグにしのばせ何処でも消毒できます。

パッケージのお洒落な色身のチョコ達・・・マルシェで売ってるチョコだけど何気ないデザインも大人な 街にいかにも似合う色ですね。むくみを取るハーブティーパッケージが粋なチョコレート小さい携帯用手の消毒剤


2009/2/19 木曜日

無事に到着♡

Filed under: 家族,料理 — patra @ 1:01:37

空港からの電話もなく突然玄関に辿り着いた二人!すごく元気そうなので聞くと何と航空会社から呼び出されサービスでビジネスクラスでの帰国。「いあ〜ビジネスクラスは楽だね〜、きっと誰もビジネスクラスの予約が無かったのだろうけどお陰で疲れなかった!」とニコニコ顔です。

このご時世なので私も何時もお鮨なんかとるのだけど今日は魚屋さんのお刺身。鯵にマグロに平目とイカです。牛蒡と鶏も我が家の味なので、それに豚汁。もう普段のまんま・・・。パリで牛蒡は1本千円だそうでフミチャン大喜びしてくれました。生絞り一缶で全員で乾杯。「美味しい〜」はお婆ちゃんの一声。フミチャンに彩りの奇麗な膝掛けを編んでもらってうれしそうでしたが朝は痛み止めが切れてて辛そうでした。運よく私の病院からもらって全く飲まなかった痛み止めロキソニンがあったので飲ませたので息子達が戻ってきたときは元気になってました。ホッ。

フミちゃんが焼いてきてくれたチョコレートパウンドケーキ はオレンジピール入り、これも自家製!!保つので明日。届いたアムプリンをスプーで取り分けて・・・一応帰国宴会は終了。さしたる感想は男の息子からはでなかったけれどフミちゃん、さすが女性!部屋の隅々を見てまわり歓声をあげて喜んでくれました。せまいながらの工夫ですけど解ってくれる感性が嬉しかった。久々の四人家族。姉からも電話がありました。里芋入り豚汁わいわいと食卓も賑やか鯵が美味しいアムプリン大きい素焼きに入ったプリンチョコレートパウンドケーキ

我が家が車椅子で狭くもうお招きできないのが残念でした。味味したチョコケーキ、カロリ–控えめに仕上げてあって上出来、おぉケーキも焼けるようになったのね!と感慨ひとしお。 東京の家族もパリ組もお金は使わず気持ちだけをこめた手作り大会でしたが・・・。


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