「東大で教えた社会人学」
人生の設計篇というサブタイトルの本を読んでいます。著者の草間俊介氏の後書きを抜粋すると、
▼変わっていく日本を生き抜くための「暗黙知」
今日本は潮の流れが大きく変わっていく、まさにその時を迎えているのではないかと思う。ざっと並べて見ただけでも、日本の将来が必ずしも明るくないといういろいろな兆候が出てきている。
1、日本の生産年齢人口(15歳から64歳)が2000年頃にピークを過ぎた。
2、出産率も下がり続け、人口も2006年〜07年で最大になり、以後減少する時代となった。
3、失業率が欧米並に高くなった。
4、経済が成長から横ばいへと変わった。
5、中国が高度成長を成し遂げ、アジアの中であらゆる意味で重要性を増してきた。
6、日本の教育制度は大きな失敗をした。
7、従来型の景気浮揚策の失敗により財政赤字が1千兆円に近づいた。
8、年金制度がねずみ講状態になってしまい破綻が必至になった。
9、団魂の世代の定年退職が近づいた。
このままでは、日本はこれから「負け」続けるのではないかという危機感を私は抱くようになった。このような状況を打開できるのは、深くものを考え行動する若い世代である。そのような若い世代の一助になればと願いこの本を書く事にした。
・・・とありますが。私は東大生の授業では遅すぎる、と考えます。今、赤ちゃんを育てているお父さんお母さんが、わが子を育てる時にきちんと考えたり、お父さんお母さんとして子供からの質問に答えられない様であっては困る知識なのです。常識的であった暮らしの中の知識が様変わりしている部分もあります。未来のお嫁さんや家庭の主婦がぜひ読んでみるべき事が凄く易しく書かれている本だと思うのですが・・・。