舌の健康度をためされているような・・・
良い椎茸の香りというより乾物の匂いを先に感じてしまい不安になりました。
スープを器に入れ一口のんでみた瞬間は「?しっぱいしたかな・・・」が正直な感想でした。
ところが2杯目で「う〜〜む」と唸りました。
近所で最上級の干し椎茸どんこでもB級、利尻昆布も3等の品だったと思うのです。
練習だから、とレシピ忠実に作ってみましたが梅干し1個半の塩味が全く感じられません。火の調節も果たして良かったか?IHヒーターで4に設定しました。
割り箸に布巾を巻いて灰汁取りの準備もしたのに昆布から灰汁も出ません。
・・と言うことは、やはり「いのちのスープ」と呼ばれているだけに最上等の材料で心して作るべきスープだったのですね。
掟破りですがほんの少々塩を加えてみたところ俄然活きいきとした旨味と何ともいえない香しさになり・・・はじめの一口の乾物臭さは最早消え去っていました。ふしぎな「いとしい美味しさ」
現代人の痛んだ舌を労るかのような味わい洗い心地で、3杯も飲み干してしまいました。
残った昆布をも1度煮て味醂と醤油に削り鰹を煮詰めた汁に何度か潜らせて「椎茸昆布」にしました。
このスープを覚えておくと病気になってしまった人の味覚がどれほど繊細で濃い味を受付ないか!を知る目安になりますね。
作ってみて実感できましたが、私の舌も病みつつあったのだと・・・。今度は最上の材料で再挑戦して自分のスープにしてゆきます。