2006/9/8 金曜日

手のなかの勢至菩薩さま

Filed under: 人物,日々雑感 — patra @ 1:48:05

桐の箱と袱紗袋
私が一目みて憧れてしまった,吉祥天や観音菩薩さまをお造りになった仏師安田明玄氏にお願いして作って頂いた香合仏が遂に私の手元に届きました。

袱紗入り
こんなに美しい袱紗袋に入れてあります。

花弁型香合仏
これは花弁形といって花びらのような形をしています。普通は丸いのですが、私はこの花弁形にして頂きました。
安田先生が二枚の木を手でくり抜いて作ってくださった素晴らしい意匠です。

無理をお願いして蓋の裏には蓮の花も浮き彫りにしていただく・・という贅沢なお願いも聞き届けていただき、ピッチっと合わさった蓋、開けるまえに胸がわくわくするほど緊張しました。

お見せしてよいとお許しをいただいたので

素敵な勢至菩薩像です。ご覧下さい。
勢至菩薩

勢至菩薩さま
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2006/9/7 木曜日

イギリス風胡瓜サンドイッチ

Filed under: 料理,日々雑感 — patra @ 6:18:45

英国風ハイ・ティーイギリス風胡瓜のサンドウイッチおめでたい男子誕生のニュースに見とれながら伝統について何度も考える・・

たとえば食べ物にしても私はハンバーガーを食べるよりイギリス風サンドイッチが好き。バタと辛子を塗ったパンに薄くスライスした胡瓜やハムやレタスを挟むだけのシンプルな味わいを上等とかんじる。

更に言えば・・・
炊きたてに味噌を塗っただけのお結びとほうじ茶にも味覚の究極をかんじてしまう。

ゆでた馬鈴薯に塩だけ・・の美味しさを知っている自分が愛しい。

何もかも削ぎ落として、もっと簡素に暮らしても今よりずっと美味しい日常が待っていると信じている。

市販弁当の味に慣れたくはない・・・。

両手が動くかぎり野菜を刻みお湯を沸かし包丁を使う、奇を衒わない日常生活をして満足していたい。
庶民のそれこそが伝統ある暮らし方だもの。

私や母世代が居なくなった日本に質素で簡素,謙虚でありつづける天皇家が存続してくれる日本社会であれば何も恐くない。


2006/9/6 水曜日

6日8時27分、親王誕生・・・

Filed under: 人物,時代 — patra @ 10:27:17

 誠におめでたい事だったのでニュースを聞くとすぐ我が家の献立はお赤飯と決まりました。ヘルパーさんに買ってきていただいたインスタントでの喜び祝い膳ですが・・・。

数ある喜びのニュースの中で秋篠宮殿下と紀子さまが事前に性別をお尋ねになろうとなさらなかった・・と知り感慨深いおもいでいっぱいになりました。
男子であろうと,想像、熱望していた私は、きっと様々な科学的方法、たとえば生み分けのための食事療法など当然なさってのお目出度だったのでは?と下世話にも信じていましたので、あらためて皇族の方々の清廉な意識に心うたれたのです。

ご朗報をお知りになって紀子さまのお父上,川島教授のお言葉が・・
「清流に臨みて詩を賦す…・きもち」だった・・とお答えになったと聞き、その自然体で静かにお待ちになっていらしたお心を表現なさるお言葉の溢れる知性にも感銘を受けました。

皇室典範改革の雑音をよそにお産まれになった親王さまのお日にち、6という数字にも天命としての意志を強く感じてしまいます。やはり天皇家は護られている。

お健やかにと祈るばかりです。


友,遠方より来る

Filed under: 料理,日々雑感 タグ: — patra @ 1:18:07

テーブルテーブル昨日、お酒の好きな友人が寄ってくれたけど買い物前で何も無い。

梅紫蘇、マティ二−用ミニオニオン有リ合わせで良いい?と適当に・・

タコのオリーブ炒めタコの色が柔らかそうじゃないのでオリーブオイルでソテーしたら更にゴムみたいだった。
噛み締めるとおいしいね、と慰め合う始末・・

茄子の味噌炒め茄子の油味噌・・

鶏の笹身と胡瓜鶏の笹身に塩をふって日本酒で蒸してみる
これクララ用なのにびっくりするほど美味しい!笹身って侮れないですね。思い切り酒の肴風昼飯でした・・

お米のジュースがご飯代わりの友なので,健康を考えたらカロリ−控えめで丁度良いかも。

「え,写真なんか撮るんだ〜?」

お預けされて、あきれ顔が可笑しかったけど何も無くとも肴として整ったので記録。
母がショートステイから帰るまでつき合ってもらいました。遠方へ帰る友と束の間の友情・・・

この日は久々に良き日でかねてお願いをしていた香合仏もすばらしい出来あがりで届いたので帰ってきた母も交え嬉しく拝見し、開眼のお経をあげて頂こう!と話し合いました。お見せできないのがザンネンですけど私の宝。


2006/9/5 火曜日

この国のけじめ

Filed under: 感想,時代 — patra @ 0:48:41

読むべき本
臍まがりらしい私、藤原先生の『国家の品格」があまりにベストセラーなので読み控えてしまっていたが、敬愛する先生なので次に出された「この国のけじめ」ずっと図書館でリクエスト待ち・・・
やっと手許に届いたので朝から読みふける。
ひそかに考えている事と一致する日本の現状を痛烈に分析し,戦後の日本人が何処をどうまちがえてしまったのかが実に良く解る。
図書館で借りるだけではない、我が家の歴史認識のてびきとして購入決定の1冊。

ついでながら途中で読むのを放棄してしまった『博士の愛した数式」の作家,小川洋子さんとの出会いを書いた”数学と文学の結婚”も、なるほどこう読むべきだったのか?と自分の無知を棚に上げ、もう一度じっくりと読もうと思わせる素晴らしいエッセイでした。”天の邪鬼の本領発揮  山本夏彦”・・・というタイトルで山本夏彦さんを書いていらっしゃるのも嬉しい。
ベラルーシで茸をどっさり食べてしまうようなそそっかしい面もあり、ますますファンになりました。が,私が編集者ならば・・・あとがきは書き直して頂くかも(笑)内館牧子さんから?学んでいないからです。

この国のけじめ


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