不協和音
4/2日
ぎゃ〜っと思った。なんと左足の膝がレントゲンで見るとヒビ!が入っていたらしい。装具靴は未だ必要ない・・と宣言されてしまう。残念、又立ちあがり練習が延びることになる。腹がたっていたのが顔に出たらしく美人看護師さんがしきりに慰めてくれました。
予約してた装具屋さんが部屋に来て私の持っていたショートブーツを見て「これ良いですね〜」と言いつつ自分の持ってきた見本を背中に隠し「これは無かったことにしましょ」と私の靴を見本に持って帰っていったのに笑ってしまう。
部長先生が久しぶりの回診で「膝みせて!何とも無い?」「まだ骨がつかないから心配だけどリハビリを今の調子で頑張って」と言われる。
過重を掛け始めた事で足全体を写したら左膝にも微かにヒビがあり既に薄く骨がつきかけているらしい。
息子にメールで報告すると
「散々動かして置いて、大丈夫?は無いよね〜!」と言ってきたので笑ってしまった。まさか左膝も悪いとは思ってなかった私、入院して直ぐに左太ももに包帯を巻き取っ手を付けて自分で引っ張っては動かしながら、膝が固まらないように自主トレしていただけに、たいしたヒビじゃないのだろうが先行きが不安になる。
初期段階では疑わしい部分は全部レントゲンを写すべきだ!・・・見落としは案外多いと思う。第一私が転んだ時は両膝をついて正座するように転んだと説明したのに、両方の膝にタイツの上からホカロンを貼ってあったのでクッションになって無事だとばかり自分でも思いこんでいたのだから知らぬが仏、痛くもなかった。
4/9日
右の金具で大腿骨を支えているほうの膝に違和感を覚える。
荷重をかけるリハビリはそのまま続けていた。
4/10日
ついに2ヶ月が過ぎ3ヶ月に突入・・・相変わらず骨はついていないが担当医は何も言ってこない。手術が続く担当医は、明らかに消耗し、疲労困憊してるようだ。ほとんど姿を見せないか見せても「何ともありませんね!」の「ありま」でつま先は出口へ向いているから数秒で姿が消える。
そこへ夕食後事件が起きた。
いつもの見回りで看護師さんの一人(ベテラン)が「この先、市田さんどうするの?3ヶ月経ったら他へ行かないと、ここは手術治療専門だから・・長く居られないのよ」
認知症のお婆さんと同じような宣告が我が身にも。「家に帰ります!!」と答えると「その方が良い・・・リハビリ病院は良く無いから・・・」と晴天の霹靂のような事を言う・・・。病室中大騒ぎになってしまう。90歳のKさんは既に4ヶ月も骨がついていないが他の先生から「ちゃんと直してあげますよ」と言われているのに?と言い出すお隣のおばさまや人工股関節手術で入院している老人病院の看護婦さんが「骨がついていない患者を出すなんて考えられない」としきりに憤慨してくださる。しかしこの脚でどうやって帰るのか?
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