隅田川に居るつもり





本を読みながら、時々目をあげて花火を愉しみました。
得意のながら見です。
二人で朝食をとるのは稀です。夜のうちに作っておいたゴーヤチャンプル。patra流は昨夜の豚を炒めた残のフライパンの煮汁を利用してゴーヤを炒め鶏の挽肉を炒め玉子でとじます。味つけはオイスターソースと塩。トマトと若布のスープにも玉子。日に1度は玉子料理にしないといけません。こうして用意しておけば朝,昼兼用で暖め直してすぐに食事ができますから・・・
「朝からご馳走ですね」とヘルパーさん。いえ、冷蔵庫の整理メニュウです。「けれど転んで何も無く済んで良かったですね。しかも食欲があるし惚けてないし、ヘルパ−仲間でも評判なんですよ」とお婆ちゃんを誉めてくれました。パリの息子からも
「それにしてもほんと、骨が丈夫なのは凄いね。
昔の人は粗食でいっぱい歩いてるから丈夫なのかもね。」と言ってきました。いいぇ、我家のお婆ちゃんは子供の時から洋食好きでしっかり食べてましたよ。食べなかったのは戦争中だけ・・・芯が丈夫だったのでしょう。母が読んで貸してくれた本「死ぬという大仕事」 著者上坂冬子さんが78才でしたから、母は本当に長寿です。60代からあれだけ大病と手術を繰り返した人生なのに、しっかり食べたことと癌とは闘わずお付合いの気持ちが良いのでしょうか。
母の眼鏡は壊れなかったのに目の下は青痣になってました。昨日転んだ時、ぶつけたのでしょう。でもお風呂に入れたし何とも無いと元気ですが娘の私は寝不足。このところ疲れ気味なのでマッサージをお休みしていただく。部屋に除湿器を半日かけて置いたのでサッパリとしたらしく猫ちゃんも嬉しそうに伸びてます。4時から夕食準備・・・量を少なめにして野菜、レンコンと牛蒡を焼いて豚の生姜焼きに付け合わせる。人参グラッセ。アボカドのディップは辛し明太子を混ぜて半分わけしたパンに塗りました。
いつも早喰いな母にゆっくり噛まないと食べられない焼き野菜をわざと供す。これが非常におきにめしたらしく「この焼いたレンコンはおいしいわね」と何度も繰り返し,無理かな?と思った牛蒡もゆっくり、良く噛んで味わってました。胃腸のためには嚼んでたべる野菜はとても大事。しかも今の時期、レンコンも牛蒡も人参も柔らかく力をはっきしてくれますから・・・ゴーヤは茹でて胡麻味噌あえ。
2階に上がる時、ふりかえって「ほんとに美味しかった、どうもありがとう」と母。早く青痣が消えるといいね・・・
市原隼人クン の新番組「猿ロック」という漫画原作のTVは1話に限って全編をネットで見ることが出来るというのは今風でアイデアがとても面白いと思ったが例によって鈍臭い隠居、鍵穴は見つけたけどパスワードが探せないしリンクは迷子になるサイトなので止め。
見るつもりは無かったのにちょっと覗いたのは、市原くんの頭のヘアバンドスタイル、今の私と同じなのよね!惜しむらくは髪の量が大違い・・・笑った。
さて、昨日もびっくりな夕方でした。工事の音が静かになりかけたので夕食準備をはじめようとした途端,頭の上でドスン!!という大きい音。これは家の中だ、母だな?と内線コール。ダメ出ません。きっと又転んだのだろうと何度か内線するとやっと「転んだ」と受話器から声。大急ぎでヘルパーさんの事務所に電話して何時ものヘルパーさんに来て頂きました。歩いてもすぐ側なので、こういう時はとても助かる。猫のオムツを取ろうとし前のめりに成り過ぎて顔を棚にぶつけて倒れたそうです。起こしてもらってリフトで降りてきました。骨は大丈夫だけど人工股関節のために膝を着けないので転ぶと一人で起き上がれないのです。夜中だったら困るのでベッドを低くし立ち上がりの練習をさせないとダメね!とヘルパーさんと話す。入院していた病院では患者さんが万一転んだらどう起きるか?の練習をさせていました。母のケアは一切運動も教えないし今と随分違うのが残念です。
しかし、骨の丈夫なのには畏れ入っちゃう。何度も転んでいるのに・・・
「食べたくない」とか何とか言ってましたが結局全部召し上がりました。本当にダメな時は吐くし,頭を打っていたらやっぱり気持ち悪くて吐くはずだから、まず食べられるかが重要。お刺身と海苔、二人で半分の冷やし中華です。
あれから10時間経っていますが問題がなさそうなので、やっと私はお風呂タイム・・・すぐに助けられない私と暮らすには何事も祈るように慎重にしてね・・・と伝えたら「ごめん」と頷いてましたが,根がお転婆だから見てると動きが実に粗雑なのが困ります。私だったら先生に大目玉なのに。
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