2004/8/20 金曜日

自分への覚悟としても

Filed under: 仕事 — patra @ 1:23:21

ぶりかえす暑さというのは実に堪えるもので昨日は朝1、2時間しか眠れずにダルサで起きてしまう。

新聞を開き何となく訃報欄に目をやる癖は最近の習性になってしまったのが哀しい。ぼんやりとだが毎朝チェックする年代に来てしまったのだ。すると、遂に親しくお仕事を御一緒したCMディレクターの先輩の名前を発見してしまったからショック!同年代の64歳、働き盛りの死因は脳硬塞・・・。目眩ばかり多い私の最も畏れている死因だった。
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2004/8/19 木曜日

お待たせ15分。

Filed under: 料理 — patra @ 0:00:33

ラストスケジュールが決まったので時間がもうないのかフミちゃんが急遽、実家へ帰ったので息子が予期せず夕食に寄った。さて、あり合わせは?と冷蔵庫を覗く。ご飯が少なめだったので
細〜〜く切ったピーマンを一袋分、入れたチャーハン(塩、胡椒を効かせ)、緑色が綺麗で食欲をそそる出来上がり。鰻入り玉子焼きをお婆ちゃんが作ってくれていたので半分こして、海老フライを冷凍庫から出しレンジへ、キャベツの千切り、茄子の油味噌炒め、茹でブロッコリーなどを迅速特急で出すと
「しかし、早いね〜patraは、食事のしたくが・・・」と笑われた。これは、怪我の功名かも・・・とにかく吾が母は家事が苦手だったので、子供の頃はいつもお腹が空いていた記憶があるのだ。脅迫観念のようにスピード命のごはん作りと相成りました。
「ピーマンピラフ、歯ごたえがあっていけるよ」もう気合いだけのインチキメニュウから
雲丹とニンニク芽のスパゲッティーとかワカメとトマトのミスマッチ.スープとかチキンのアーモンド焼きとかが生まれたのだった。必要は発明の母、なのね。

尤もスピード料理力が付いたのは、息子の中学時代、東大の学生さんにごはんをお出しして家庭教師代をお安くしてもらって居た頃かな。


2004/8/18 水曜日

愛の連携作業

Filed under: 家族 — patra @ 2:52:24

仕事の原稿が届かずヒョイと空いた時間に、息子とフミちゃんが東急ハンズで材料を購入し、私の為にある工作をしてくれました。いつも思うのだが、二人のやり取りを側でみていると心が洗われるから凄い。
まずお互いの会話の声音が非常に優しい。無駄口が全くない。動作も優しい。夫唱婦随で、やり直しが起きても何度でも根気よく「こうかね?大丈夫、真直ぐになってる?ありがとう、じゃ押さえていてね」「あ、曲がってます」「これでどう?」「はい、大丈夫です」と
穏やかに楽しそうにトイレ用便座の座高を高くするカポックを熱線ドリルで切り取って行く。フミちゃんは完璧に助手としてKyoの手足になって微調整を繰り返しながら作業をしてゆくさまが流れるようで・・・実に見事なのだ。
「すまないなぁ〜、悪いなぁ」と言いつつ見愡れてしまう私なのだ。

実はウオシュレットがあると、便座の高さを加える既製品の補強用具が使用できない為に工夫してくれているのだ。TOTOの電気仕掛けの上がり下がりする便器にすれば何の問題もないのだが、1階のトイレは猫ちゃんトイレと共用なのでこれ以上狭くはできない。老人も使うので手すりはあるが、それでも冬になると身体が強ばって立ち上がりが苦労なのでちょいと煉瓦大のカポックを買って来て!、と間に合わせに頼んだつもりが、本格的な工作にしてくれたのです。

「動いて、転んだら危ないからね」と言いながら・・・もちろん出来上がった立ち上がりに便利で見事な便座も嬉しいけれど、二人の穏やかで優しい共同作業を眺める事が出来た事の方が一層、嬉しいのです。フミちゃんのパリでの内助、さぞ素晴らしいにちがいない、と確信し胸が熱くなったからです。
尊いものを見せてもらったような夜。


2004/8/17 火曜日

味見指令

Filed under: 料理 — patra @ 5:22:18

贈り物が届く日、というのがあって息子へはお世話になっているクライアント様から、私には今年引退した先輩の美容家の先生から、グランドローズの葡萄が例年のように届いた。甘くて美味しいのは去年以上の出来です。暑い夏よ、ありがとう。

タイ旅行のお土産は、美味しそうなドライフルーツや何かと一緒にタイ風ヌードルのオレンジの箱が沢山だったそうで、早速、息子から

「どう食べたら一番美味しいかテストして教えて!と」と特命指令があったので読めないレシピを繪と一緒に推理、多分トムヤムクン風スープだろうと想像する。薄切りのタマネギの晒した物、バクチー(香草)を薬味に、芝えびの茹でたもの、鶏の酒蒸しをほぐした物を用意してから小鍋にお湯を湧かし、白い米の粉で出来たヌードル(乾燥麺)を入れ5分、同時にスープの袋のままお湯で熱する。ドンブリに茹で上がった白い弾力ある麺を入れて
スープをかけ、その上にタマネギのスライス、茹で蒸し鶏と海老を散らし、香草を散らしてみる、美味しそう〜〜。試食、まずスープは甘酸っぱいチリソース、ぴりりと辛くてコッテリ味、白いお米の粉の麺は(太めや細めと手打風)コシがあって咽越しが良くて・・・なるほどなぁ、若い人に人気があるのが頷ける味、「辛い、辛い」と言いつつ完食してしまった。具材もぴったりでした。水で薄めないままの濃いスープが残ったのでお湯で薄めて飲む。これで果たして正しいのかは謎だけれどとても美味しいかったのです。
 
お米の粉のヌードルは初体験でしたが早速報告する。これもしかしてインスタントラーメンよりお腹がいっぱいになるかもしれないハマりそうな新鮮な味覚でした。


2004/8/16 月曜日

親見習い

Filed under: 家族 — patra @ 3:10:42

パリへ帰えるのも、ついに2週間後となった、カウントダウンの日々。急に肌寒い朝に戸惑います。
我が家の若者は金曜日は中学時代の仲間5人と鶏鍋屋で同窓会、土日は武蔵野美大の仲間と音楽合宿、・・・束の間の命の洗濯をした息子たち、すっきりとして御帰宅です。ポッカリと開いた時間を上手く埋められたのも友人達がタイミングを合わせてくれたからこそでした。めでたい。もう彼等は十二分に大人なので昔のように遊びを私がいちいち設定してあげなくとも外で外食したり泊まってきてくれるので一安心。

仕事大好き人間なので、放っておくと机から離れない昔が懐かしい位、宴会を企画しようにも全く親が出る幕もない最近に私のお盆休み計画はさりげなくお蔵入りさせました。

何と全員子持ちになった大学の同窓生、話題は「親の事」に集中だったそうです。自分が子供の時は感じない親の良い面、悪い面、みな自分が子供を持つ事に成って始めて理解するものだが、哀しい事に歳老いた「親」にアレは酷かったよ!、とは面と向かって言う事は出来ないものだ。せめて
『自分が嫌だった事をわが子には決して言わない、しない事。』それが前向きに生きること、かな?そして初体験だっただろう自分たちの親の愚かな言動を許してあげてほしいものだ。


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