子供が育つ魔法の言葉ドロシー・ロ−・ノルト女史の詩が一躍脚光を浴びたのは23日の皇太子浩宮さまのお読みになった詩からだが、育ち終わってしまった我々大人はこんなに優しい詩を知らずに残念だな〜と秘かに思ったものだ。
ところがである。何と大人の心を育てるお話が存在していたのである。
姉に教えられて昨夜、NHK、BS2で放送した小栗憲一監督のドキュメンタリー「able」を見ていたらチョット無いくらい感動する言葉を聴けて涙ぐんでしまった。
日本のダウン症の少年、元君と自閉症の淳君が[able]の主旨に参加し、アメリカへホームステイをする中で、彼等の可能性を育てる試みをした若いアメリカ人夫婦が、彼等と共に暮らすうちに、理解しあい、最後には離れがたい絆を作ってゆく過程をじっくりと記録してゆく内容なのだが、とにかく説明を省き二人と御夫婦を丹念に追って行くカメラ。
日本語さえ満足に話せない自閉症の17才の少年が「good night!」と、遂に答える瞬間を聞き御主人が「君が毎晩言ってあげてた言葉を、理解したんだね」と御夫婦で涙ぐむ姿とか交通事故で脚に障害を持ったアメリカの少年の他者へ見せる優しさ溢れる献身的なリーダーシップに、笑顔の全く無かった自閉症の淳君が一緒に校門のドアを押さえてクラスメートを迎え入れる手助けを始める成長する姿とか、感動の連続なんだけど、慣れないタオルたたみの仕事へ出かける元君に日本のお握り弁当を作るキャサリンさんの努力にも泣きます。
「彼等は、率直で今の瞬間を素直に楽しもうとしている。
明日を思いやり人生を複雑にしている我々とは違う。
良い人間になれるように助けてくれたわ」
奥様のキャサリン・ルビーさんが呟くこの言葉が素晴らしかったのだ。
今夜の8時からBS2で 同じ小栗憲一監督の「able2」アイルランドの家族の出会いを放送します。
大人の心も育ちたいのである、いくつになっても。お薦め。
この映画の資金集めに奔走してくださった女性は・・・
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