天馬,駆ける姿を見た、義経さん。
この白い馬の姿を雲間から睨むシーンはとても好きでした。思いがけない運命に動かされる人物は人智では計り知れない「剛胆」さ「決断」が「天啓」のごとく光臨する瞬間があると聞きます。突き進む白い天馬が義経さんの気迫にも重なり、わくわくました。
欲を言えば、カメラの位置にまだまだ工夫があったとおもうのですが、元気に刀を振り回す義経さん。少なくとも表情に若さ負けん気が一杯で重い鎧が軽々と見えてました。
「武蔵」で神経質になり過ぎているせいか、飛ぶ弓矢などが、あまりにも少ない。
「ヒーロー」とまではいかなくとも2、3百の弓が空を焦がす程、飛びかい、馬のひずめだけで、泥や瓦礫を蹴立てて駆け抜ける超猛烈ショット、嘘でも、天地を逆さにしてでも挿入すれば良いのにぃ・・・後20騎は重なり合って駆け抜けてほしい・・・とか思いました。が、ひなすけさんも義経さんの刀捌きを誉めてくれてます。
配役が決った後に番組で行かれた少林寺での修行も役にたっているかもしれません。
少林寺で「死んでもいい・・」と言ってましたから相当な覚悟で臨むのだろうと勝手に妄想は膨らむばかり。いや物騒な事はいけませんがシリーズの巻頭に撮ったのにもそれなりの理由はあるようです。
この合戦の場面は去年9月に写されているので主役が怪我をしたら大変です。
最近の保守に徹したNHKの現状から見れば良く撮っていたと言うべきでしょう(身贔屓)。
平家贔屓の方たちには許せないアッサリとした負けっぷりに非難もありますが、これは原作を選んだ時点から隠居、すっかり諦めモードになっておりますが(泣く)たった4日で写す日程もどうかと思う。・・・と思ったら上には上、蜷川さんは歌舞伎をたった8日で演出する気迫ぶり。
運動会みたいな一の谷でした。鵯越の近くにお住まいのみはいるBのBさんの写真を再度。