野菜づくし
私が今まで食べていた野菜は一体何だったの?というくらい深みのある味わいのスープやアスパラのステーキを食べて母と顔を見合わせてしまった。こんなに繊細な味のアスパラガスを食べたのも初めて・・・ナイフとフォークで気取って口に運ぶ母と私,豊かな気分になれました。野菜スープはビーツのマリネの茹で汁を大事に火入れし.丸のままのタマネギ.蕪.人参.セロリをコンソメで煮込んだけのベースに送られてきた赤い細長いトマト.オクラを加えたシンプルなモノ。たったそれだけなのに蕪やタマネギは飴色に煮崩れて力を発揮.赤いトマトはちょっと歯ごたえがあり美味。上等なスープに成っています.まるで魔法みたい。枝豆なんか茹でてるときから香りが何時ものスーパーのと違う食欲をそそる匂いでした。産地直送とはこんなにも味覚を満足させてくれるものだったのか?と魂消た。野菜ソムリエなどの蘊蓄が.けっこう煙たかった私だが採れたて新鮮などとは括れない野菜の自然の力にちょっと目眩しました。東京人も流通自体を草の根的に根底から考え直さないと不幸かも・・・味や豆の匂いがちがう作り手の性格まで届く野菜を食べつづけるとなると、田舎に住まないと・・・。労を取ってくれた友人に感謝。