葛餅と梨
この1ヶ月で2キロも体重が減ってしまった母、一昨日教わった葛湯を飲む?と聞いても「未だ、そんなの早いわよ」と答える。
物忘れは多くなったが、いわゆるボケ老人では無い。自分なら大丈夫、と思うらしく重病人扱いも出来ない。
一緒に買ってきて貰った天野屋さんの葛餅を喜んで、2枚づつ、2度に分けて食べた、と空のお皿を持って降りてきました。何か持って杖では、もう危ないので持って降りなくとも良いからね、と注意する。
夕飯はお粥よりエンシアを飲む、というので、やっぱり胃が重いのだろうか。
姉は平成7年の9月に直腸がんを宣告され、手術してから転移まで、たったの丸2年と8ヶ月で逝ってしまったのです。
母も1年経つのでとても心配です。当人は春まで頗る元気だったので、自分では又元気になれると考えているのでしょう。
懸命に食べて体力を保とうとしています。大好きな温泉タマゴをいのち綱にしています。
2階から降りてくるなり、演出家の黛氏、女優の奥様平さんから届いた梨を見つけ大喜び。薄く切ってあげたので5切れ食事の前に「では、さっそく」と言いながらシャクシャク・・・音をさせて美味しそう。
海老とホタテに片栗をまぶし、生姜と葱で香りを出し塩と日本酒、中華スープで味付けした中華はホンの一口。
卵を喉に流し込みモズクのホウレン草和えを食べて終わり。
ちょいと前まで、丈夫そうな二の腕の皮膚が緩んでげっそり痩せています。
44キロから42キロ、そして先週40キロまで落ちました。
もう・・・
何だか正視できません。
立て続けの別れとならないことを、せめて祈るしかありません。