麻婆茄子と抜け作
息子が祖母や私に電話をかけてきたのは食事時だったので、つれなく電話を切ってしまった。「なんだろうね、お婆ちゃんが直った!とは書いてないのにワザワザ電話なんかして、」二人で豆腐の味噌汁を頂きながら一頻り噂する。
なんというかお婆ちゃん子なんですね、息子は。茄子とニンニク芽と絹莢の麻婆茄子は鶏ひき肉入りで中々でした。
友達が出てるし瑛太ファンの私は,ドラマがマイナーな要素が有り過ぎで気分が悪い(とくに自傷の子の描き方)けど見るために台所を片ズケていたら又電話。
あのね〜〜!バカかお前は?と激を飛ばす。日本を離れて暮らす決意をした時から家族の事なんか忘れろ!「何か俺たちだけ旨い物を喰って楽しんじゃ悪いと・・・」ふふ、お言葉ですけど私達だってそれなりに旨い物食べてるのよ、そんな日本人的な小さい了簡でどうするの?と言ってやりました。ポルトガルへの珍道中はお嫁のフミちゃんも楽しみらしいので、それならそれで充分良いじゃない。
それより夜中,ガソリンが給油できなかったらどうするの?日本みたいに夜中まで開いてるスタンドは無いからポリタンクで予備を持っていけば?
すると「だってアリゾナの砂漠じゃないよ、モーテルだって大手チェーン店だしカーナビだって持ってるし」
なら、そげなこまい事で一々電話してくるな!胆の小さか男ばい!と土佐弁で答えてやりましたとも。大笑いで電話をきり、TVドラマを見て、病んでる現代、その切り取り方の日本人的湿っぽさを、これも笑いました。やれやれ,我々世代の培った軽やかに時代を飛び越える術、活かされてないじゃないか次世代の次世代に。