悩みは深し
案外ケロっとして戻ってきた母。ヘルパーさんの報告を聞くと何と幽門部より胃全体に腫瘍があるそうで、進行はしてはいないが紛れも無い癌。手術するなら全摘だそうだ。91才で胃を全部、摘出となると予後の体力の復活は苦しいものになるだろう。先生が躊躇するように見えたのは、人工股関節の術後の炎症と母の心臓にも腎臓にも問題があるからなお慎重にならざるおえないのでしょう。本人に任せる・・・そう仰ったそうです。
先生がやりましょう!と言ってくださらなければ患者は辛い、そこに沢天夬の卦。解り切った卦なので笑っちゃう。
本人は何もしたくない・・・食べられる方が良い。と戻ってからも美味しそうにお粥を食べ・・・夜もうどんをお腹におさめました。胃の全摘出となったら・・・果たして体力的に耐えられるのでしょうか?
生きる目的の意味を根本から考えさせられる瞬間でした。
私の入院中、お隣のベッドのお婆さん84才くらい が放射線治療を受けていました。その時は、もし私の母だったら辛い治療は受けさせずに好きに生きてもらおう・・・と短絡的に考えたものですがイザ我が身となると非常に迷う、そのお婆さんの娘さん達の気持ちがやっと解ったような気がしています。