再び考える・・・
昨日、区役所から介護保険認定の再審査に係りの女性がみえた。
今まで母は介護1だったが、こんど政府の介護保険見直し改定でどうも要支援・・・格下げになるらしい。
この介護保険制度が発足した当時、お役所が誰にでも大盤振る舞いの認定をしたせいで既に破綻してしまった財政を縮小し立て直すための見直し修正が必要になったらしい。
介護1から要支援になることは、およそ6000円がカットされる。
既に4月からヘルパーさんの時間が30分短縮されて1時間になってしまっている。
「介護1で今までどうり認めていただくにはどんな障害レベルが基準なんでしょうか?」と質問するとやはり認知症とか自立できていない老人が基本対象らしい。
寝たきり老人が増えたせいで、歩けて自分の身の回りが出来る老人を介護の対象から出来るだけ外すための査定だそうだ。
30年間で人工股関節の手術を4回、痛み止めのボルタミン25mgを1日3回挿入しなければ歩くことも動くこともできない、その後遺症で膀胱癌、術後の傷の細菌感染・・・と満身創痍でも頑張って直る見込みの無い治療に励んでいる母、週3回の通院へ使う往復タクシ−の為に支給されているタクシー券では当然足らないのに、老人医療費も自己負担が値上がりする現実に心穏やかではいられない。
社会保険庁の役人の,無作為な計画や浪費を努力している我々のような末端の本当に介護がひつような人間から権利を奪う政治姿勢・・・おかしな話である。
普通の健常者家庭でも老人の介護は相当に大変なのに障害手帳2級保有者の家庭にさえ政治の不始末のようなしわ寄せがくるのは吐き気がします、一体このような矛盾をマル投げ主義の政治家,小泉さんは知っているのでしょうか?と言っても止め逃げの人に何を言ってもむなしいけれど。
家族が病気になったり旅行をする時の安心して老人を預けられる素晴らしい制度ショートステイが必要になる時期に認定の設定を下げられてしまうのは辛い。6000円カットされるということは実際は6万円のカットになるから大きいのです。
「お花が奇麗ですね」そう区役所の方は中々認定が難しい事を伝えながら言い添えました。
そうなんです、1日中電気のついたビルの谷間の老人の部屋には何かしら生き生きしたものが無いとダメ、この日常の生活に花がある無しでは老人の前頭葉の働きが違ってくるはず!と堅く信じつつ言葉などの薄っぺらな励ましよりも日常を大切に考えて来たpatraでした。花を長く保つのは水かえの時、丁寧に茎を洗うからですがそのお花さえ安いお花にしているというのに・・・更なる工夫と倹約がひつようになるのか。
健常者であれば何も特にお願いせずとも済む生活支援だが,他の家族が元気で人手があるような所を優先し見直すべきだろう・・・。
介護保険のアっと言う間の破綻,縮小は、まさに人災だらけの粉飾計画だったと思う。そんな事もあって世の中に対し怒りっぽくなっていたのも事実であるが,現場で働くヘルパ−さん達は複雑な作業に、むしろ政治のずさんを押しつけられて我々同様、お気の毒である。
4月から生活支援でヘルパーさんにお願いして購入した買い物リストを書き写し役所に申告するとのこと。記入などの時間、5分でも多く用事をしてあげたい!と言ってくださる。このままだとこの職業に従事する人もいなくなるのではないか?
家のようにエンゲル係数のみ高い場合は一体どんな評価をされるのであろうか、買い物リストの提出に何とも嫌な気配を感じるのである。
生きる努力に懸命な庶民にくらべ管理する側の政府、役人の不誠実不勉強がいやでも目につくのだが。
日本のどこもかしこも弱者にしわ寄せが来る社会、
本当は社会を変えたいのですけれど、そんな力は無いので、
自分のできる範囲でできることを、と思います。
私のメインの仕事は教育関係なのですが、
子ども達や子ども達を育てる先生方に対する政府の扱いもヒドイ。
あの人達は「子どもは宝」とは思っていないのでしょうね、
間違いなく。
コメント by ヒロ子 — 2006/6/16 金曜日 @ 19:37:51
「水と安全はタダ」といわれていた国があったね。
八百万の神さまが居て、外国から来た宗教や儒教の教えも何となく取り得れて暮らしていた。
親孝行とか仁義とか人情とか、大切にしていたよね。
諸行無常というけれど、変化してゆく世の中に、文句の一つも言ってみたい。
愚痴の一つも言わずにはいられない。
だけど、この世は修行の場なのよ。
「我に七難八苦を与えたまえ!」と、叫んでみる。(笑)
コメント by 変人です(^▽^) — 2006/6/16 金曜日 @ 20:22:30
やるせなさに捕らわれてしまう常々です。
自分に力がないって言ってしまえばそれまでだけど、
この「気付き」を有耶無耶にしてしまうほど、素直にもできていなくて・・・・・・
じたばた、あがいています。
コメント by 空 — 2006/6/16 金曜日 @ 21:44:33
>ヒロ子さん
日本のリーダーと呼ばれる種類の人々政治家も、銀行家も、もう言語さえ持たない気の毒な人々だとおもっています。
消費税の値上げを社会福祉に置き換えることとして国民の理解いただく・・など胡散臭く言ってますがこれもある種レトリックです。
正直に値上げしないとあらゆる問題が解決しない所まで来ている、と何故堂々と言えないのでしょう。
「子供を宝だ」と思っていない人々が政治に関わっていた為に世界一の借金国となり,なお平然と嘘と誤摩化しの青写真を作り、未来の子供達に背負わすことに罪を感じないのでしょう。
ほんの数メートル、いえ数十センチしか見ていない官僚たちが日本をダメにしますね。
コメント by patra — 2006/6/16 金曜日 @ 22:36:53
>変人さん
キャ〜〜〜と言う声、聞こえましたか?アルゼンチンのメッシ選手、最年少デビューで初得点した快挙に大歓声をあげてました(笑)マラドーナの弟子、流石でした。
それより「艱難辛苦、汝を珠に・・」と唱えるほうが好き!ですけど(爆笑)
少しでも収入のある老人からちょうど年金分、なんだかんだと理由をつけて差し引く魂胆らしいです。
あれだけ苦労して戦後を生き抜いてきた彼等年代を手厚く遇することもできないような日本に私は産まれた覚えはないけどなぁ。
いつも君のコメントを読むと笑ってしまいます。上質なユーモアをたのしんでます。ありがとう。
コメント by patra — 2006/6/17 土曜日 @ 0:26:09
>空さ〜ん
サッカーを観ててお返事がおくれてごめんなさい。アルゼンチンは強いですね。
私が君くらいの年齢の時はもっとまるっきり幼稚な日本国民だったのだろうと思います。ただ大人にまかせていれば今以上に良くなる暮らしが待っていると信じていました。
その部分、果たして今、自信をもって子供や若者に約束できる大人とは言い切れないのが哀しいです。
しかし知恵と勇気と根性を友にじたばた・・じャなく
静かに深く、そして潔く人生とやらをきわめつくしてみたいと実は密かに楽しんでもいるのですよ。
どうなっても大丈夫なタフさは我々の遺伝子にしっかりと(笑)
コメント by patra — 2006/6/17 土曜日 @ 0:52:15