血の涙・・
どうでしょう、良く纏まった「血の涙」ではなかったでしょうか?。
前回の中途半端さえ、実は狙いだったのでは・・そう思うほど練れた展開に満足したのは私だけでは無いとおもいました。
先週、辛口、尽く批判される隠居の天敵?佐藤先生が鉾先をいくらか柔らげてくださったのも、これは珍しく関東の海が腰越らしく写っていたことにも依るのでしょう。
その地方独特の空気感・・それは絶対に写るものなのです。初め頃、遮那王が武術を訓練する山が(茨城県?)どうしても鞍馬山に見えず興を削がれた!と言う意見もあったくらいです。ロスにはロス、パリにはパリと言ったように、その現場特有の色がある。歴史の地へ脚運び検証しロケする余裕が「大河」等には今後、是非にも必要なのでしょう。どんどん地味になる映像から義経受難なり・・・と不払い騒動が重なって見えてしまうのは実に辛いものだ。
さて兄と弟が本当は「情」にこだわる同類・・と鋭く見抜いた政子の見せ場が巧みでした。
尼将軍として実の子さえ殺す史実としての政子の素質に触れている鎌倉恋情さん。
そう、政子という人の政治的手腕は当然ながら頼朝の土台作りの上に更に恐ろしいまでの権謀術数を持って、頼朝の死後も鎌倉の采配を振るうのですから「手紙を見せないように・・」と大江広元には言い翻って頼朝の前で「して義経の手紙が参っていたようだが・・」と平然と二言を繰り返す素振り・・実に良く政子の本質を表現していて出色でした。
政子の怖さはぱるぷんてさんも言及されていますね、でも何時に無く突っ込みが無い・・(笑)ですが此所は変だぞ、ダメだぞこれでは!は制作者側にも大切です、ミチさんの弁慶に対する思いはとても大事ですよね。
いままでの何とも奥歯に物がはさまったような腑甲斐無いお話の進みかたが、みなこのラストへ向けての布石だったのかしら・・・諄い回想やしつこい悩める義経像は、いい加減、嫌になってましたが、この切れ具合を目立たせる為のテクニック?そうとまで思つてしまいました。素の頼朝、義経に共感してくださったFIG JAMさん
伝説では読まれなかったとされる「腰越状」を何度も躊躇しながら、ついには手に取る頼朝..が良いですね〜
「なぜそこまで情を欲す・・情はならぬと申したのに、何故・・儂を苦しめる」
「読まねば良かった。」
血を吐くような一言。心情の吐露が非常に良く現れていたと思います。
タイトル血の涙を頼朝のじゃないだろうか?..と見破ったトスさま。
ほぼ3週に渡っての回想ばかり多用の演出に抗議殺到をお伝えした時、「理由はあるのですが皆さんのお怒りは、当然、妥当だと思います。が、来週は良いですよ!期待して下さい」と明るく電話口で答えてくださったチームワークを重んじる監督にリーダとしての自負を感じたのですが、本当に今回を見て強く思ったことは誰、彼関係なく一団となってとにかく作品を仕上げようとする気概、プライドは充分窺い知れました。・・・<血の涙>・・は意外や作り手側にも通じる心情じゃなかろうか!そんな思いで久々に気持ち良くドラマに涙した隠居です。
「義経」第40回
「血の涙」
先週の怒りぶちまけの感想以来、吹っ切れたように義経擁護に回ることになった私です。
もうこの先あまり義経にはツッコまないかもしれません。
義経と頼朝は相思相愛だったんですね、やっぱり{/face_hohoemi/}{/heartss_pink/}
ただ、その感情を表すか隠すかが違…
トラックバック by ミチの雑記帳 — 2005/10/10 月曜日 @ 7:53:03
こんにちは♪
いつもありがとうございます。
文句を言い続けて来ましたが(笑)、今回はとても良かったと思います。
制作者サイドの事情にも通じておられるpatraさんには双方の気持ちが分かって複雑だったでしょうね〜。
先週の義経ー弁慶のお子様的解決に比べたら、義経ー頼朝の血を吐くような叫び&涙は心に訴えかけてきました。
コメント by ミチ — 2005/10/10 月曜日 @ 7:57:31
頼朝が腰越状を読みながら、義経とのこれまでを回想するシーン、今回は違和感を感じずに素直に見ることができました。
平家方の大物役者さんが、次々と消えてゆくなかで、義経主従、鎌倉軍団をどのように盛り上げていくか、作り手の方々の腕の見せ所ですよね。
コメント by ヒロ子 — 2005/10/10 月曜日 @ 10:11:54
義経:第40回 「血の涙」
生活力のある義経郎党。カゴを編んだり、海産物を採ってきたり、仏像を彫ったり、武士
トラックバック by 食う♪読む♪歩く♪ — 2005/10/10 月曜日 @ 10:12:38
大河ドラマ 「義経」 血の涙
理のみでここまで来た頼朝。
情を訴える義経。
いよいよ決定的な別れの時でしょうか。
トラックバック by 雨ニモマケズ 風ニモマケズ — 2005/10/10 月曜日 @ 11:02:27
義経40 政子さまの陰謀
今年の大河ドラマ義経で、いちばん気に入ってるところは、悪いやつが出てこない、敵役が登場しないと云うところです。一般的に源義経といえば正義が義経で、悪が梶原景時や源頼朝などは悪い代名詞みたいなものです。
それが義経では、景時も普通の常識人として描かれ、何….
トラックバック by ぱるぷんて海の家 — 2005/10/10 月曜日 @ 11:44:51
第40回 「血の涙」
今日は、義経(滝沢秀明)からの腰越状を見るか見ないかで苦悩する頼朝(中井貴一)の姿が、とても印象的な回でした
そんな中でも、影で政子(財前直見)が頼朝を動かそうとしていますけどね…
今までの、このドラマとは違い凄くシビアに描かれていた回だったと思いま….
トラックバック by TOSUのブログ — 2005/10/10 月曜日 @ 11:52:17
いつもありがとうございます。
ツッコミが少ないと、突っ込まれてしまいました。“r(^^;)ポリポリ
今回は政子様の思考回路には、納得できる部分とそうかなと思う部分が入り交じり、悩んでしまいました。でも今回は頼朝と政子様の心の襞をしっかり見せてもらって感動してます。
コメント by ぱるぷんて海の家 — 2005/10/10 月曜日 @ 12:25:26
ミチさん
ちょいと複雑な気持ちではありました。なんじゃこれは〜と何度も思いましたもの。一木さんが参加してくれて落ち着きが出て良かった。弁慶たちの漫画路線は大失敗だと思う。五条の大橋で牛若に出会った後の弁慶、その時の一目惚れぶりがまさかこんなに尾を引くとは・・・。家来が魅力的じゃないのは義経物語として致命的ですね。
コメント by patra — 2005/10/10 月曜日 @ 13:04:59
黎腰越状を読む
あまりさへ義経五位の尉に補任の条、当家の面目、希代の重職、何事かこれに加へんや。しかりといへども今愁へ深く歎き切なり。仏神の御助けにあらざるよりのほかは、いかでか愁訴(しゅうそ)を達せん。これによつて、諸寺諸社の牛王宝印(ごおうほういん)の裏をもつて、全….
トラックバック by 源氏の歴史<NHK大河ドラマ「義経」をもっと面白く見るために> — 2005/10/10 月曜日 @ 14:18:35
TB有難うございました♪
今回の物語はメインが鎌倉殿と九朗様なだけに見落としがちなのが、北条氏の台頭です。
北条の勢いがここからどんどんと上がって行き、挙句は執権政治になるわけですが政子さまの「源氏の世にしてはなりませぬ」が私としては強くのこりました。
コメント by ちこりん — 2005/10/10 月曜日 @ 14:22:36
義経 第40回 「血の涙」
丹念に腰越状を読めない頼朝と、ひたすら頼朝からの返信を待つ義経を書いていたため、時間の流れが遅く感じられましたが、いい回だったと思います。
「血の涙」が、義経じゃなくて頼朝のもののように思えました。頼朝の泣く姿にじんと来ました。
手紙を渡された大江広元….
トラックバック by 鎌倉恋情 — 2005/10/10 月曜日 @ 14:32:50
義経 第40話「血の涙」
正体見えたり、政子どの(^_^;
トラックバック by ふみさとの斬り捨て御免あそばせ — 2005/10/10 月曜日 @ 14:37:43
TBありがとうございましたm(_ _)m
今回は頼朝の「読まねばよかった……」と涙。政子の「わが北条家」という言葉が心に残りました。
壇ノ浦以降、見るのがけっこうつらいので、今回の感想は漫才風です(笑)
こちらからもTBさせていただきましたm(_ _)m
コメント by ふみさと — 2005/10/10 月曜日 @ 14:57:32
途中来客で間があいてしまいました。
>ヒロ子さ〜ん
頼朝の回想は短くて済みますから良かったです。
義経主従がどうも今だに決りませんよね、これから果たして・・私もサッパリ解りません。
鎌倉軍団はどんどん疑心暗鬼へと突き進むのだろうなぁ・・。
>ぱるぷんてさん
昨夜は夜中に大笑いしてしまいましたよ〜(内緒)歌が耳についてしまって・・
琵琶湖の写真も楽しみです。
頼朝がやっぱり悩むのを知ってちょっと嬉しくおもったり・・でも来週は又も豹変するらしい、人間の心の複雑な部分を嫌というほど見せられそうですね。
コメント by patra — 2005/10/10 月曜日 @ 15:39:13
ちこりんさま
北条政子は歴史上忘れられない野心の人物ですが、執権政治・・・前の大河を見損なったので良くそこの所が解りりません。ぜひその辺も教えてください。
>ふみさとさん
漫才風でも楽しいです。それに必ずTBバックしてくださるのがうれしいです。
女があまり野心を持つのも・・誰も政子を止めないのですからね(笑)親爺殿も弟も。
コメント by patra — 2005/10/10 月曜日 @ 15:52:09
義経 〜第40回〜
なんとも言えずつらい義経と頼朝の兄弟と言う感じでした。久しぶりにタイトルどおりの展開だったような気がします。いろいろなブログからの圧力が効いたんでしょうかねぇ・・・?そんなことはさておき、義経が送った腰越状の影響は鎌倉ではすごいものでしたね。と言うよ…
トラックバック by いわぴいのドラマ日記 — 2005/10/10 月曜日 @ 16:36:56
義経40回「血の涙」
涙の色はいろいろあれど、男の涙、二人の男が流した涙はあまりに哀しい色でした。身体に流れる源氏の血は交われども、頼朝と義経、流す涙の情が向う先は、この後もひとつになることはないのでしょう。
大江広元に送った腰越状は義経にとって一縷の望み。
源平の合戦において…
トラックバック by Snow*flakes — 2005/10/10 月曜日 @ 19:46:11
こんばんは、patraさま
お休みということもあり、少しだけ早く感想を書いたのでTBさせて頂きました。
今回はすべがよい具合にすとんとはまり、躊躇なくドラマに感情移入出来ました。
いろいろ視聴者からは見えないご苦労はあるのでしょうが、クランクアップ後、滝沢義経を胴上げして下さっているスタッフの皆さんの笑顔を見て、義経チームの温かな雰囲気を感じました。
ほんとうにお疲れ様でした、ありがとうございますという気持ちです。
コメント by 雪芽 — 2005/10/10 月曜日 @ 20:10:03
大河 義経 40回 「血の涙」
「九郎、何故そこまで情を欲す。情はならぬと申しておるこの儂に。
何故、儂を苦しめる・・!」
思わず震える手で書状を握りつぶし、涙がつたうのを拭おうともせぬ頼朝。
「読まねば よかった・・。」
政子は見抜いていました。
「もともと頼朝さまは身内の情を欲…
トラックバック by ■■■花壇日記■■■ — 2005/10/10 月曜日 @ 21:47:02
こんばんは。patraさま
今回は心置きなく泣けました。
回想シーンも泣けました。
頼朝と義経、それぞれが本当は心の中では繋がりたいと
思っていた。熱心にお仕事だけしているような広元さんの
見せた気遣いも。
まだ、コメディ路線は続くだろうけれど、郎党たち。
ああ、”絆”の重さを感じました。
政子は、案外TVを見ているみんなの、隠れた本音を描いて
いるような気がしてきました。
怖い、と思いながら変に共感するあたり・・
コメント by あじさい — 2005/10/10 月曜日 @ 22:03:22
>雪芽さん
さっそく読ませていただきました。
仏像を手に取る仕種のことを書かれていましたが、ほんと滝沢君の手の動き
あれは演技というより心から身に備わったきれいな仕種ですね。
お握りの時も思いました。千と千尋のハクのように優美・・・神様が宿っているような、そんな感じ・・・
先週の打ち上げの模様も合わせて読ませていただきました、感想はほんとに流れるような美文でいつも感心しております。
コメント by patra — 2005/10/10 月曜日 @ 23:34:04
>あじさいさん
何と素晴らしいイラストをお描きになる少女だったのですね〜
線の確かさ綺麗なお顔、もう脱帽ですよ。
どれほど隠れた才能がおありか・・・弟子にして下さい〜
義経の登場人物は弱さも強さも人間らしさに溢れていて、その辺に誰か必ず居そうなところが面白いですよね。
(ここ連打がエラーになりますね)
コメント by patra — 2005/10/10 月曜日 @ 23:39:17
第40回「血の涙」
今迄どうにも話と噛み合っていないように見えていた弁慶の情動が、
今回初めて話の筋と齟齬無く繋がった気がした。
前回の義経とのやり合いで心情が詳らかになったお陰だろうか。
弁慶の心情吐露が前回まで引き伸ばされていた事が改めて悔やまれる。
語尾の軽さが気にな
トラックバック by FIG JAM — 2005/10/11 火曜日 @ 20:45:10
遅れ馳せながら、度々の言及有難うございます。
今回は本当に色々と納得出来た回でした。
不遜な言い方になってしまいますが、
飾りが省かれたお陰で元々の素材の良さを再認識出来た気がします。
この調子で郎党達も丁寧に掘り下げていって欲しい所なのですが、
それには些か時間が足りないでしょうか……。
伊勢三郎の紆余曲折やら駿河次郎の大望やら、
詳しく見せて貰えれば絶対面白いと思うのです、、。
コメント by figue — 2005/10/11 火曜日 @ 21:03:42
>fiqueさん
いえいえとても楽しく読ませていただいていますのでこちらこそ・・
なにしろ2月に5月の放映を収録なさるペースでした。
もっと早く皆様の真摯な感想を読んでいたらと悔やまれますが
組織の中で動くことです、台本一つ変えることなど出来ないのでしょうね。
時間の壁・・・何とも。統べてが最早終わっていることですから祈るしかありません。
コメント by patra — 2005/10/12 水曜日 @ 1:21:03
義経(血の涙)
先週の「義経」。
腰越状を送ってからその返答までの2週間の話。タイトルは腰越状の文面から取られたみたいだが、今回は血の涙を流したのは、むしろ兄頼朝の方だったようだ。 苦悩の末腰越状を読むことにするが、結局、覚悟を決め、頼朝は情=義経と決別することを選…
トラックバック by ザクとは違うのよね — 2005/10/12 水曜日 @ 1:26:34