2005/9/19 月曜日

いやな奴、頼朝・・・

Filed under: 大河義経 — patra @ 4:14:37

戦の後に丁寧な供養をする心の余裕があるにも拘わらず又も不興を買ってしまう結果に・・・。
鎌倉殿の耳には様々なご注進が入ります。

単純な見方しか出来ない義経主従を心配するミチさん。全くねぇ誰か独りでも裏を読み取るブレーンが居れば。
法皇の甘言に喜び勇んで神器を返上してしまう義経さん!君は誰の直属か?・・・しかもどうも世間の様子までもおかしい。
梶原の景季が見兼ねて涙ながらに注進に来るも、頼朝怒りの真意が飲み込めずにただ狼狽える主従・・・いかにも単純に過ぎます。

心の悩みを払うべく鞍馬山で師と問答する義経さん、「重いものは捨てろ」と示唆されるも素直には従えないのは既に家臣が居る柵(しがらみ)からだが水ごりまでする姿に、その悩みが如何に深いかを感じさせます。いじめられる理由が解らない現代っ子みたいで切ないです。

頼朝から疎まれる理由は、一重に『筋を通す』

この事が出来なかった短絡さ!に尽きるのだが・・・それが理解できない幼さが招く不運である。
勝つために手段を選ばなかった戦の仕方は義経さんの汚点、神器を楯に権力の座を探ろうとする頼朝の思惑!も汚点。なのに・・・一言の説明もせずに察知せよ!これでもか!と忠心を求める兄の疑心暗鬼も卑怯極まりない。

鎌倉と京の距離の遠さ、意志の疎通に隠居は両方に哀れを感じてしまいます。

回りに知将が居ないという不幸、退くに引けない己の進退に予てよりの疑念に得心すべく威儀を正し仏門へ入られた建礼門院様を訪問する義経さんに愛に恵まれない青年の心情が重なりました。徳子様から「俗世から離れこの後は僧侶として亡き方々の菩提をとむらうことで疑念を払いたい」このお言葉を得て「しかと・・」と答える瞳のなかに自ら招いた運命の歪みをも薄っすらと悟ったのでは無いでしょうか?
かつて母、常磐に伴われ潜った仏門への道を自ら断ち切った己自身を重ね弁慶に問われても答えぬ胸に納めた憶いが見る側に響きます。

運命とは非情なものでひとたび狂えば行き着く先はどう言葉を尽くそうが時すでに遅し、決して交わらないものなんですね。
己が権力を握ろうとする者とひたすら誰の為とは言わずに行動する事のみに喜びを見い出す(強いて言えば八方美人的)人間の間の大きな溝、2人の性格の違いが更にクローズアップされた回でした。

そして頼朝、狡し。自らの手を何一つ汚さず導く事さえせずに、さも知恵ある人間かのように振舞い時の果実を掌中にする輩、居るよなぁこうした人間が現代にも。

長く書くことが苦手な隠居は鎌倉恋情さんの丁寧な見方、すごく好きですね。
滝沢義経さんの演技の上達に触れてくださったミハイルBのBさん。
結局、忠心を尽くす相手を履き違えた義経さんは自分の分際を弁(わきま)えることが出来ないまま運命に翻弄されるのです。
その単純さを危惧するぱるぷんて海の家さん
頼朝の心中を鋭く解説するFIG JAMさんのこんな見方も新鮮で脱帽です。

仏門に入ってさえ居たら・・・二心と疑われず済んだものを義経さんの性格では詮無い事、諸行無常は平家に限ったことでは無い。現代にも通じるお話ってことでした。


  1. 第37回「平家最後の秘密」

    ■兄までのハードル

    景時の申し状が讒謗なのか、
    当時として常識的な事柄が義経に欠けていたかは
    今回頼朝が義経に怒りを覚えた理由としては些細な事だろう。
    では何故怒ったのか??;@

    トラックバック by FIG JAM — 2005/9/19 月曜日 @ 5:03:58

  2. 「義経」第37回

    「平家最後の秘密」

    義経たちが法皇様からのお褒めの手紙に大喜びしている時に、鎌倉ではいろいろ議論がかわされています。
    頼朝の許可無く法皇様から官位を受けたものの処罰をどうするか!
    もう鎌倉へは入れてやらない!墨俣川を渡っちゃいけない!という処罰を義経に伝え…

    トラックバック by ミチの雑記帳 — 2005/9/19 月曜日 @ 7:46:22

  3. こんにちは。
    TBありがとうございました。
    ふざけた浅い感想しか書いていないのに、取り上げていただき恐縮です。
    なんとか楽しく読める感想を・・・と思っていますが、難しいですね〜。
    ドラマはいよいよ悲劇へとまっしぐらですね。
    安宅の関までに弁慶が成長してくれることを願ってやみません(笑)

    コメント by ミチ — 2005/9/19 月曜日 @ 7:50:09

  4. ●源義経●〜壇ノ浦合戦(15)

    「八艘飛び」の飛び方 この壇ノ浦では、義経にまつわるエピソードとして御馴染みの「八艘飛び」ですが、さてここで問題。 「八艘飛び」とはどのような飛び方をさすのでしょう。 驪八艘の船を次から次へと渡る 麗八艘分の船の距離を飛ぶ …

    トラックバック by 源氏の歴史<NHK大河ドラマ「義経」をもっと面白く見るために> — 2005/9/19 月曜日 @ 8:39:05

  5. >頼朝から疎まれる理由は、一重に『筋を通す』
    >この事が出来なかった短絡さ!に尽きるのだが・・・それが理解できない幼さが招く不運である。

    →自分と重なるところがあり、痛いです^^;

    コメント by ヒロ子 — 2005/9/19 月曜日 @ 9:40:14

  6. 義経 第37回「平家最後の秘密」

    今夜は、中秋の名月。
    夜の帳に 丸く穴をあけたように、透き通った光がこぼれます。
    そんな月を眺めながら、平安の昔に思いを馳せ「義経」を見ていますが、義経の周りには なにやら暗雲が立ち込めてまいりました・・・。

    久々に 鎌倉殿の登場!
    巧妙なトラップを仕掛け…

    トラックバック by 風のうわさ — 2005/9/19 月曜日 @ 9:41:01

  7. 義経:37回 「平家最後の秘密」

    「決戦・ 壇ノ浦」以来、何度か流れた、能子に白い布を被せられる安徳帝。安徳帝を演

    トラックバック by 食う♪読む♪歩く♪ — 2005/9/19 月曜日 @ 9:41:26

  8. 『義経』三本立て! 35,36,37話

    ビデオで溜めていた「決戦・ 壇ノ浦」』と「源平無常」そして今日やった「平家最後の秘密」を一挙に観ました。午後6時頃からずーっとTV漬け。疲れた〜!

    で、「決戦・壇ノ浦」。昨日の『日本の歴史』という番組の関ヶ原の合戦の方が迫力があったような……。CGをもっ…

    トラックバック by バガボンド・ブログ(漫画、ドラマの感想) — 2005/9/19 月曜日 @ 10:34:50

  9. 義経37義経の何故?

    「平家最後の秘密」と謳った義経今週のタイトル
    腑に落ちない、どうも不可解です。
    頼朝との離反を決定づけるのが今週です。つまり今回で今後の義経の運命が決まっていくのです。そんなところに、「平家の秘密」というフィクションを差し挟んでほしくない。ここは、頼朝の….

    トラックバック by ぱるぷんて海の家 — 2005/9/19 月曜日 @ 10:38:47

  10. NHK義経37回目

     久々に義経の感想、タイムリーにアップ。壇ノ浦のときは個人的に盛り上がったけど、

    トラックバック by 悪七兵衛景清の今日の一言 — 2005/9/19 月曜日 @ 14:41:48

  11. こんにちは。TBありがとうございます。
    いつもPatra様の義経感想は、まとまっていて読みやすく、参考にさせていただかねば…と思いながら読ませていただいています。
    義経もその郎党も、よく言えば真っ直ぐに生き過ぎるんですよね…。常盤は確か「裏の裏を読め」と言った意味の遺言を残していた気がしますが、義経はその遺言を噛み締めてほしいと思いました。

    コメント by 里々 — 2005/9/19 月曜日 @ 14:50:42

  12. 義経 第37回 「平家最後の秘密」

    いつも感想を書いている間、公式サイトで今回と次回のあらすじを確かめています。
    次回のあらすじをチェックしていたら…

    大姫の出番があるーーーー!!!!

    来週は録画しなければ…。
    この分だと、静が鶴岡八幡宮で舞う時にも、大姫の出番は期待できますね!!
    …….

    トラックバック by 鎌倉恋情 — 2005/9/19 月曜日 @ 14:57:43

  13. >ミチさま
    面白いですよ〜よく流れもつかめているし、隠居こそ支離滅裂でおはずかしい。

    弁慶といえば能の世界では強力に扮する義経は子供が演じる習わしなのだそうです。大人で28才だった筈の史実での義経像では哀れさも弁慶の主君命の健気さも薄味になる。

    当時の作者の力量たるや流石と思いました。

    >ヒロ子さま

    うふ同じく私も重なる所、大なりなんです。
    頼朝を主君と仰がず
    まだ兄さん・・・とおもうところなど歯がゆいですが

    政治は人格を代えちゃうもんですからね、これも最近の選挙からの実感でして(笑)。

    コメント by patra — 2005/9/19 月曜日 @ 15:05:12

  14. 義経 第37話「平家最後の秘密」

     母は強し!

    トラックバック by ふみさとの斬り捨て御免あそばせ — 2005/9/19 月曜日 @ 15:09:32

  15. 義経 第37回「平家最後の秘密」

    冒頭、壇ノ浦で散った平家の弔いのために、弁慶(松平健)が
    お経を唱えているんですが、それが 法華経(如来寿量品第十六)
    だったので ちょっとびっくり!!

    トラックバック by みはいる・BのB — 2005/9/19 月曜日 @ 15:12:03

  16. >里々さま

    大切な母、常磐の遺言も把握できないまま・・・
    若者とは、後悔のうちにすべてを学ぶのでしょうか?としみじみ。

    過激なタイトルになってしまって、頼朝ファンに叱られそうだけど

    「伝えない上司」とは人を育てない!と確信してる隠居は果たして人を育てたのか?すこぶる怪しい。
    ま、それは棚にあげといて「いやな奴」と一度は人に言ってみたいので頼朝さんに犠牲になってもらいました(陳謝)。

    コメント by patra — 2005/9/19 月曜日 @ 15:24:09

  17.  TBありがとうございますm(_ _)m
     頼朝と義経の間の溝がどんどん広がっていくのを、もどかしく見ていました。
     兄弟といっても別々のところで違う育ち方をし、性格や考え方がよくわかっていないのだから、無理もないのかなと思いつつ。聡明な頼朝が弟のことを理解していないのは、義経ならわかってくれるはずって思い込んでるところがあるのでしょうか……。
     こちらからもTBさせていただきましたm(_ _)m

    コメント by ふみさと — 2005/9/19 月曜日 @ 15:50:20

  18. TB&コメント有難うございます。
    頼朝贔屓の引き倒しみたいな感想を新鮮なんて言って頂いて恐縮です、、。
    頼朝の存念がどうあれ、いやな奴には違いないと思いますので、
    叱ったり致しません。ご安心を!(笑。
    義経がもう少し年長であったら、
    口数少ない頼朝の意思を汲むのは簡単だったかもしれないですね。
    範頼の方は逸早く空気を読んで壇ノ浦合戦後すぐ三河守を返上しようとしたようなので、
    その辺りが年齢と経験の差なのだろうか、と。

    コメント by figue — 2005/9/19 月曜日 @ 16:16:15

  19. 平家最後の秘密。

    またしても登場、時子の最期。よっぽど義経には印象的だったのでしょう。 鎌倉の頼朝

    トラックバック by 徒然 オブ TAIGA — 2005/9/19 月曜日 @ 17:31:09

  20. 義経第37話

    今回は鎌倉方との確執が深まるある意味止めに近いものがありましたね。 では ■許可

    トラックバック by こんなの誰も読んでねぇだろうから好き勝手に書くぜ!! — 2005/9/19 月曜日 @ 20:33:16

  21. 大河 義経 37回 「平家最後の秘密」

    「義経」
    建礼門院の呼びかけが、今までの「判官殿」から急に力強く「義経」
    に変わったとき、急に能面のようなかの女が赤みを帯び、血が通ったような気がしました。
    改めて 「よしつね」 という名の持つ、響きのよさを聞きました。
    今まで殆ど感情をあらわにしなかっ….

    トラックバック by ■■■花壇日記■■■ — 2005/9/19 月曜日 @ 21:16:59

  22. 義経37回「平家最後の秘密」

    一の谷から続いた合戦の動的な華やかさはなくとも、人と人とが織り成す感情の襞を、情感たっぷりに見せてくれた今回の「義経」。仲秋の月夜を愛でるような、味わい深い名シーンの数々でした。

    鎌倉の頼朝と京の義経、地理的距離はそのまま考え方の距離ともなって、二人を大…

    トラックバック by Snow*flakes — 2005/9/19 月曜日 @ 21:23:57

  23. こんばんは。
    今回は先にTBさせて頂きました。
    あのまま仏門におれば、修羅の道で苦しむこともなかったでしょうに。人の定めとは無情なものですね。

    コメント by 雪芽 — 2005/9/19 月曜日 @ 21:31:13

  24. >ふみさとさま
    いつも御訪問ありがとうございます。
    兄弟は一つ屋根のした、同じ親であってもまったく違う考え、生き方をする事のほうが多いですよ。まるで似ない。

    それほど人間の遺伝子は複雑ということでしょう。
    まして頼朝と義経、片親しか繋がっていず育った環境まで違うとなれば人格は別物でしょう。
    「分ってくれて当たり前・・・」頼朝といえども、それは考えが緩い(笑)第一馬ひけ〜の頃からの、弟を冷遇しっぱなしですからね
    いくら頭良くとも人間性としては些か疑り深過ぎ、ぜったいに恋人にしたく無いタイプ(オイ、オイ)爆笑。

    コメント by patra — 2005/9/19 月曜日 @ 23:36:26

  25. >fiqueさま
    簡単にカタズケようとした隠居とちがい、なるほど!と思った部分がありました。
    義経の都会育ちと預りの身の肩身のせまい暮らしから生き抜いた頼朝の対比面白いです。頼朝、相当屈折したお人と思うておりましたが、加えて相当に意地が悪い。
    語らずして尚悟れ・・・とは常に自分の身直に置いて表情、動作を読ませる必要がありますね。
    あれだけ離れていて「どう出るか様子を見よう・・・」とはケチ臭い。
    それは頼朝自体が案外と自信の無い証拠を暴露させたのでは・・・と喜んでみてましたが?。

    >雪芽さま

    綺麗な破戒僧・・・何にも属さず屈さない鞍馬の天狗、牛若どまりで芝居が終わったらそれも素敵だったろうな〜〜
    義経さんが主人公で全生涯を見せるってのは、矛盾だらけで無理があるのでそれをどう処理するかがドラマの今後の見所じゃないでしょうか。

    コメント by patra — 2005/9/20 火曜日 @ 0:03:31

  26. TBどうも有難うございました!

    >ひたすら誰の為とは言わずに行動する事のみに喜びを見い出す
    これだと思いました!
    つまるところ、義経はアダルトチルドレンだったのかもしれません。
    子供の頃に、母親と引き離されて育ち、心に傷を負って育ったために、大人になっても愛情に飢えている、「大人の子供」です。
    だから、誉められようと、頼朝にも法皇にも必死になる……。
    そういった所を、もうちょっと巧くドラマで見せてくれたらなあって。単なる悲劇のヒーローじゃなく、もっと根本的な悲しみを抱えた人物になるんじゃないかと。
    「義経」という逸材なのに、過去の山ほどある作品に押されてしまってるようで、もったいない気がします。

    コメント by U2 — 2005/9/20 火曜日 @ 5:09:08

  27. おはようございま〜す>U2さま

    ね、私もアダルトチルドレンを連想したのです。
    自覚なき飢え・・愛されたいと求めなくとも自分はひたすら必死に愛を注いでしまう。
    監督は良く分っていらっしゃるのに脚本が古い既製品に毒されてるようで残念です。
    鞍馬で天狗と修行をしてる頃の牛若、(義経さん)は夜な夜なコンビニに群がる現代の若者と何ら代わりが無い・・そう描く事で義経さんの孤独や愛への飢え、大人子供な奇想天外な戦術が生きるとおもうのですよ。

    不祥事でスタッフ全体が萎縮しちゃったのかしらん、実にもったいないです。

    コメント by patra — 2005/9/20 火曜日 @ 5:49:20

  28. Good Timing_大河「義経」第37回

    鞍馬寺の覚日律師と幼児の遮那王(義経) (C) NHK (C) Rakuten 今日は久しぶりにNHK大河ドラマ「義経」の話です。でも、その前にちょっと……。 もうすぐ秋祭りの季節――。きのうは、祭に関連したことで、私がある人に「お祝い」を持って行かなければならない日でした。そ…

    トラックバック by Rainbow — 2005/9/20 火曜日 @ 5:54:49

  29. >Rainbowさま

    TBしていただき誠に恐縮です。さっそく伺いました。きれいな虹が出迎えてくれました♪

    コメント失敗して申し訳ありません。

    コメント by patra — 2005/9/20 火曜日 @ 6:11:09

  30. 四苦八苦

    Photo (C) yonpey 9月20日の私のブログ “大河「義経」第37回” に多くのコメントをたまわり、ありがとうございます。皆様の真剣なコメントに感動しました。なかでも、「求不得苦」について反響がありましたので、今日はそれを改めて取り上げてみたいと思います。 さて、まず…

    トラックバック by Rainbow — 2005/9/22 木曜日 @ 21:31:29

  31. 義経

     先週の「義経」の感想を。

     とうとう始まった、義経の転落人生。梶原景時の讒陥状により鎌倉方の不興を買ってしまう。後白河法皇から無断で官位を得た者への仕置き伝達というトラップを仕掛けられた挙句、それに気付かず逆に勘違いをする始末。見事なまでの無知、楽観。…

    トラックバック by ザクとは違うのよね — 2005/9/23 金曜日 @ 12:59:12

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

© 1999 - 2024 Patra Ichida, All Rights Reserved.