2012/3/31 土曜日

クララの入院

Filed under: ネコ,日々雑感 タグ: — patra @ 15:18:31

まったく自力排便のできなくなったクララに月曜、金曜と浣腸をして出してあげていました。少しげんきになって食べ始めていたので金曜は人の出入りが多く、手伝ってくださる看護師さんもケアマネさんと今後のケアプランを相談するので時間がありません。
では、早朝に自分一人でと思い、夜中,寝ているクララをケージにいれました。朝逃げられたら困る、と私の都合でした。
朝6時に起きてクララに浣腸。そこまでは良かったのですが、ケージに入れてる間の4時間がクララには水の飲めない脱水状態だったのでした。迂闊でした。
しかも浣腸の前に水を飲ませなかったのでクララは排便後、洗面台に飛び上ります。すかさず蛇口をヒネってあげると、それこそゴクゴク、今迄以上に飲みつづけます。そのままケージに戻すと、そこで大量に吐きました。トイレも更に沢山出たので、お尻を拭いて床に降ろすと,ゲホゲホと飲んだ水を吐き散らします。
どうしたんでしょう?とFBに書き込むとメッセージが届きました。
「それは脱水症状ですよ」
腎臓の悪くなった猫は血液に毒素が溜まり、吐く、苦しむそうです。防ぐには輸液で水分を補わないと危険です。裏の先生を呼ぼうとしたとき、さらに「長い療養にはお金も大変なので自分で注射をしてあげてください。その薬を分けてくださるお医者さんがいますよ」
早速リンク先のアクアペットクリニックの先生とお話する。午后2時には来てくださってクララの症状を見て頂けた。大きい優しい感じの若い先生。
太い注射器の扱い方を丁寧に書いてから見本の50CCを打ってみせて下さったので、次に私が輸液を注射器に入れ教えられたようにクララの首筋を摘み上げ、3角に出来たくぼみにプス・・・
思いのほか注射器は堅く左手でクララの首、右手で注射器を押すのだが動かない。胸に押し当ててバストで辛うじて押す私。
こんな時にミオパチーという筋肉の病気がうらめしい。
そんな様子を黙って見てらした先生が「入院させましょう、往診よりも安いから・・・」

願ってもないけれどクララはもう何年も予防接種してません、とお答えすると「隔離します」との力強いお言葉でした。いつも暴れるクララが先生の手の中で静です。
色々なリスクはあったにしても,もう一度チャンスを上げたかった私へ先生の声は天慶のように響きました。

お昼食の時間をさいて往診に来て下さったのだ、夕食用の松坂屋の焼き鳥を、咄嗟に思い付き持っていって頂く、せめてもの感謝の気持ち。嬉しそうに鞄に押し込みクララのキャリ-ゲージを持って先生はドアから消えました。
何もかもホっとしたのも束の間、看護師さんケアマネさんと会議、その途中排水メンテナンスの水道屋さん二人
「点検おわりました。きれいでした」
そうです、いつもお風呂の排水口にネットを敷き,必ず取り替えてくださるのはヘルパーさん。
皆さんの力で無事な暮らしなのです。

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2012/3/29 木曜日

イチロー激写!

Filed under: 人物 タグ: — patra @ 0:16:12

DSCN4917DSCN4920DSCN4938DSCN4979DSCN4981DSCN4982マリナーズとアスレチックスのオープン戦が日本で公開されるなんて夢のようだった。といっても観に行ったわけではないが,何時ものようにTVに齧りついて写真をうつしてました。

「 米大リーグの今季開幕戦、アスレチックス-マリナーズが28日、東京ドームで行われ、大リーグ12年目で初めて日本で開幕を迎えたマリナーズのイチローは「3番・右翼」で出場し、一回に今季初安打となる遊撃内野安打を記録した。
マリナーズ・ウェッジ監督の話「イチローは1~3番のどこでも打てる能力はあるが、現時点では3番がしっくりくる。ことしは攻撃力の向上が期待できる」」
ウエッジ監督が見抜いたように3番のイチローがゲームを引っ張ってくれる。最後にチラっとみせた目の中の安堵を見逃さない隠居です。素敵な写真が写せました。


2012/3/28 水曜日

3番イチロー

Filed under: 人物 — patra @ 1:20:50

DSCN4896DSCN4897DSCN4889「覚悟はしていた」と語るイチローの表情は淡々としてみえて、それでも厳しい。どう収めて行くのか彼の今年バッタ-ボックスに立つ姿から目がはなせない。男イチローの愈々男の勝負の見せ所。しっかりと見届けたい。帽子を脱ぐと此処1年で白髪が微妙にふえている。願うのは考え過ぎるな!ということだけ・・・


2012/3/26 月曜日

ムラ食べクララ

Filed under: ネコ タグ: — patra @ 12:55:25

DSCN4837DSCN4833DSCN4854食欲が出て来た!と思ったのは金曜日の浣腸が成功したからですが、マグロの落としをホボ一舟平らげて、そこから勢いがついたのか、腎臓食、繊維食などの餌を柔らかに煮て、匂いの鯖節を細かく粉状にしまぶしたら、良く食べてくれました。
でもトイレはおシッコだけ・・・排泄したいようなのに、いくら力んでも筋肉が衰えてでない。
見てても何だか悲壮な感じです。可哀想にクララも筋肉障害なのか?と最晩年の母と重なる。
月曜、松坂屋でマグロの落としを買ってもらうつもりが未だ無くて、仕方無いバチマグロの冊です。少し食べましたがマグロの落としの鋤身ほど喜ばない。
ペットは飼い主に似ると良く聴くが、もう私に似て気まぐれで本当に困ってしまう・・・痩せて軽い身体を抱きしめる。猫ちゃんの介護だけでけっこうすり減る軟弱な私・・・・


2012/3/25 日曜日

クリスマスローズ

Filed under: 時代, — patra @ 3:48:05

DSCN4791DSCN4792考えこんでしまった。ふつうであれば,先ず心配等しないのだが、パリに居る息子の胸中を思い辛かった。
好きに生きたらいいと常に思っているが,時代を読めない時に、どうも向こうで家を買う気になっているらしい。
自分のお金で賄える物件が在って、いたく気に入ったようなのである。
「どう思う?」と問われて考えこんでしまったのだ。日本でこの先、家を持つのは絶対に薦めない。パリで生涯、食べて暮らせるのなら好きに自由に生きるがいいが,買うという事に賛成できない。

私を心配する必要は全く無い。上手に公共の仕組みを利用して自立して行けるし,万一の手だてもキチンとしてある。
では何が答えに詰まるのか?
日本人は永久に海外で暮らすにはデリケートな人種である。きっと何時かは日本が恋しくなるだろう。
子供の居ない二人が家は買ったがお金は無くなる・・・そんな選択肢が果たして薦められるか答えに窮したのだ。
不自由な身体で今以上に仕事ができる幸運が続くとは考え難い。子でも居れば話は別だが、遺伝性の筋肉の病気を持つ我々家族は血脈を断つ覚悟が必要なのだ。パリの夫婦も十分に話し合って結婚したはずである。
健康に産まなかったという心の汚点がこんな時、胸に重くのしかかる。

「日当りが良くて段差が無い南向きなんだよ、相当に心動かされたけど不相応なので諦めた・・・」
そのメールが来た日は息子の誕生日なので花、クリスマスローズの大きいのを部屋に生けてもらって居たのだが、息子の心中が痛いほど伝わった。

妻を喜ばせたい!という思いが,人並みの男以上に頭をもたげたのであろう。
だが人並みの男達だって家を持つのは並み大抵ではいかないのだから・・・日本の土を二度と踏まない、骨を埋める、親兄弟を思い出さない・・・そんな覚悟があればの話、買うのは容易くても維持する事は難しいし,売る時にはごっそり税金がかかる。売ったら損だ。「投資になる」とは一概に言えない。

便利で明るい部屋を借りれば良い。昔から持ち家よりも借家住まいのほうが多かった日本。何時の頃より一億総持ち家主義になったのだろう。フランスだって借り家のほうが多いはずだが・・・
家の件はじっくり考えるとして日本に戻らない方が良いとは思っています。福島原発4号機や地震、政治のお粗末等、もう末期的現象じゃないかと危惧しているからだ。彼等にこそ幸運を・・・

でも其れを気の毒で言えない。

すると今朝海外の友人からメール。

今HPを拝見しました。
息子さんの家の件、差し出がましいけれど購入を勧めたいと思います。

私見は:
  もう十年以上(?)パリで仕事をしてきた事実
  これからも続けられる自信と実力が有る 
  経済の低迷期には 家購入は買い手市場
  買えるだけの蓄えがあるか 又はローンを組める(外国人でも出来るはず)
  ローンの利息は税金控除になる
  家を持つことで、ほぼ永住を決意(もう、すでにそのつもり?)
  何よりも、気に入った住処での生活に張りが出る
  日本が恋しかったら、たまに帰国すれが良い(その方が良い所のみ楽しめる)
  パリの水が自分達に合っていると思うなら永住できる
  フランスは日本に好意を持つ国であるし、息子さんご夫婦は友人が多い

以上、プラス面のみ並べてみました。
マイナス点は
  ぱとらさんから遠い事くらいしか思いつきません。

ありがたい意見だった。

息子の身体は何処に居ようが治るわけではないのだし・・・彼に転送しました。


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