2012/5/23 水曜日

恩師・伊作先生の課外授業

Filed under: 人物 — patra @ 0:00:01

気がつくと自分は結構ファザコンだった。しかしそれは父親からでは無いような気がする。幼少時,昼夜逆転しながら設計図面を描いていた父とはあまり接点が無かった。

どうも大伯父の宗教家円諦翁と西村伊作先生の影響だろうと思う・・・
伊作先生の創られた其の文化学院から原稿を頼まれました。書いている途中でフト自分の原点を知ったように思った・・・ここにその原稿を転截しておきます。

『今、車椅子の身ながら一人暮らしをしている。たった一人で自由に自立した暮らしが出来ているのも実は52年も前に伊作先生の下さった、言葉のお陰なのである。

英語科から美術科の6年間、学院での生活は楽しい日々でした。
当時、伊作院長は相当にお年を召していましたから天皇みたいな遠い存在です。土曜に講話を聴くだけでした。

美術科へ進学したある日、友達の一人が「院長先生の所を訪ねよう!」と大胆にも我々グループを誘ったのです。講堂へ続く階段の横に伊作院長のお部屋があるのを我々生徒は知っていましたが、誰一人「遊びに行こう」とは発想しませんでした。でもお話したい気持ちが勝り、5人グループで何度か押し掛けたのです。若さは無謀です。
ホテルの個室のようなベッドと机と椅子だけの清潔な小さいお部屋でした。
院長先生は喜んで我々にゴーフルの缶を開け、お菓子を振る舞ってくださいます。「勿体無いかな〜」と笑いながらご自分でカットしてくださる痩せた指先きが印象的でした。

其のとき、何を思ったか伊作先生が我々をグルット見回し
「この中で誰が一番先きにお嫁に行くか当てよう・・」ドヨメク18歳の乙女達・・・
そして一人一人をジっと眺めながら,「んな事は興味ない」と目を反らした私を指差しました。
『君だ!』
全員驚きました。一番痩せっぽちの凡そ結婚には向か無い個性の私です。先生は言葉を続けます。
『その理由はね・・・君は男に期待していないからね、君が一番先きに行くよ』
18歳では分る筈も無い深淵な予言を何度も反芻しました。

事実は全くその当リで20歳で結婚し、23で出産、所が仕事に目覚め遂には離婚した時も伊作院長のあの時の言葉が大きく影響していたのです。
自分で人生を切り開こう!障害を持ちながらでも独立し広告界で活躍出来たのは、私の瞳の奥の暗く重い劣等感を見抜き、払拭して下さった眼力のお陰でした。

教育の本質をご存知だった院長先生の課外授業が私の人生に魔法の言葉「期待は己自身で」を植え付けてくれたのです。

文化学院で学べて良かった。休み時間に院長先生のドアをノックして良かった。と懐かしい思いです。』
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2012/5/22 火曜日

スカイツリ−オープン日なのに雨

Filed under: 日々雑感 — patra @ 12:52:56

全く視界からツリーが消えてます。夜のライトアップ!果たして天気は回復するのでしょうか?写真を載せるお約束なんだけど・・・DSCN5925DSCN5926skytree102けっしてこんな綺麗な紫にはなっていない。つまり震災以来,萎縮したのかライティングに要素が多過ぎて遠目に綺麗にはみえないのだ。ライテング設計ミスだとおもう。この一番最初の紫一色のテストが実に良かったのだが・・・・。
現状は・・・野暮ったい輪郭の浮かび上がらないライティングでした。テストで何度も見てまさか?とおもったダサイライティングです。ふ〜日本よ,美にお金を惜しむようでは・・・

22日という凶数を選んだ、残念なオープンでした。

こんな時多数決って実に怪しき結果になりますね。


2012/5/21 月曜日

週間食べ記録

Filed under: 料理 — patra @ 22:31:52

旬のグリンピースで贅沢なスープ!貝柱とチキンスープで出汁,和風出汁も加えて塩味、日本酒と片栗粉でトロミつけました。
DSCN5912DSCN5918DSCN5913DSCN5903冷やし中華ソバ・・・蒸し鶏とピータン,インゲンで胡麻だれです。DSCN5891キャベツどっさりな蟹コロッケ・・・

DSCN5883DSCN5886牛蒡の炊いたもの、胡麻風味。
インゲンと皮つき山芋の炒め物に炒り胡麻!これが美味しい・・・DSCN5859
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差し入れ焼き鮭漬け(新潟名産)とか・・・牛蒡刻んだドレッシングとか
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頂いた差し入れ中華とかアスパラガス,イカ等旬のものをシンプルに・・・
DSCN5840DSCN5804イカげその煮物,冷や奴など・・・
DSCN5519豆ご飯モドキ(茹で豆、混ぜただ け)DSCN5814
母の日うどん・・・


薔薇とアンスリウムと

Filed under: — patra @ 2:27:19

attachment-11佐和子サンの個展に私が送ったお花!カサブランカはもう短く切ってコップに挿してありましたが、きっとまゆむさんの気配りでしょう。途中,メンテナンスしたので10日目でも未だ綺麗だった。息子の友人菊竹さんが写して送ってくれました。
佐和子さんがリリアン・ギッシュのような可憐な人だった・・・とお会いした感想です。うれしい。
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2012/5/16 水曜日

合田佐和子ミルラ展

Filed under: インテリア,友人,時代 — patra @ 0:34:08

写真家十文字美信氏の拘り抜いたギャラリーはそれだけでも立派な鑑賞に値する空間です。
この画廊で幻想的な絵を展示している「合田佐和子展-ミルラ」展(5/10〜24)は連日,鎌倉という限られた立地にも拘わらず盛況のようです。うれしい。
素晴らしい入り口の意匠から、すでに胸が高鳴ります。
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魅力的なニジンスキーのシリーズが目にとびこんできます。
attachment-3そして「ミルラ」マレーネと「イシュア」の壁面・・・息を飲むような静謐な世界がひろがる...
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7574939_402941443083529_100001030302769_1221094_885830002_n-240x320後僅か1週間の展示です。
鎌倉までは遠いように思えますが、足を運ぶことでつたわる感動は、見るものの胸に深く静かに広がることでしょう。
ぜひご覧いただきたい合田佐和子さん渾身の作品展、再度お知らせでした。
合田佐和子展-ミルラ
5月24日まで・・・火曜休み。

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