「らしさ」を失う子供は・・・
『桂よ。 わが愛・その死
』という本を読んだ母が何を思ったか「私、すごく反省しちゃった。貴女に悪かったと思う」とイヤに神妙に言うので何事か?と戸惑う。夫を亡くしてまだ1年も経っていない母は最近になって昔、手術した人工股関節の金属部分に炎症をおこす、という難題を抱えて毎日のように病院へ消毒に行っている老体だ。近頃巷で聞くところの老人鬱にでもなったか?と質すと頭を振りつつ、「先生方には年齢の割にしっかりしてると誉められるし、レストラン三四郎で食べるお昼は楽しみだしホントに幸せ者だと思っているけどね〜貴女を犠牲にしてないか心配なのよ!いいからこれ読んで」と本を押し付けられた。
母は昔から桂さんのファンなのだ。森村桂さんにはお気の毒だがこれほどのトラウマを抱えて生きていらしたのか!と暗澹としてしまい読後の後味がわるかった。ついでに母が何故急に思い付いたように謝るかの理由が判明し笑ってしまった。
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