粋ってのはさりげない工夫だな・・・
母の誕生日を姉夫婦が浅草月見草でしてくれる日。
私は留守番、鼻水がでるので1日寝てました。
すると夜に戻った母からお土産・・・
浅草から手ぶらで帰ると私の機嫌が悪い事を覚えていたのでしょうか(笑)
と思ったら月曜に奢った鰻のお返しだって・・
瑞々しい笹2枚で蓋がしてありました。
真ん中の笹をどけると、ウニ。潰れないように笹で蓋。気がつくと仕切りも土手も経木の匂いがうつらないように笹が敷きこんでありました。
お土産は、持ち帰る時間を考えると、すし屋にとっては握り立て命といかずに嬉しくないだろうが、それでもこの気の使い方だもの・・
浅草雷門の商店会長に推薦してもらったお店です。すし屋の野八、流石です。
捨てるに惜しい笹の葉・・気前が良すぎるほどの枚数に下町のお店の気配りに触れた夜。
酢飯がちょいと難あり(今年の寒さに酢飯が強い)だったが煮はまぐり中トロも鰈も上出来だった。
今はまず、すし折を土産に家にもどるお父さんなんて居ないだろうが、こんな笹で仕切った折を持ち帰ったら奥さん、にっこりするだろうな。
昭和の原風景を思い出しました。みな気持を込めて生きていた筈なのになぁ・・・。