百年の愚行
切り取られ無惨な傷口のようにみえる蓮池。
まさかこんな事が起こると思っていなかったので問いただした事は一昨日も書いたが「緑化フェアーを担当している東武公園側の返事はお粗末だった。
担当者の回答は
「緑化推進フェアーの目的は皆さんに緑の大切さをしっていただくため・・・」
「まて、まて、緑の大切さを?それなのにこの千年の歴史の蓮を一部でも伐採して良いのか?我々納税者の税金を使って、なんという無駄をするか?冗談言ってもらっては困る」と抗議すると「ご意見は伺いました」と電話を切られた。
東京都の石原都知事も知っている!とその服部某は明言までした。
「文殊は国の財産」などと言い始めた石原さんだ。
今ある美しい自然を壊し、いかにも無駄なフェアーの計画図面など見る事も無く、まして我々の自然景観を愛す住民に問うことなどせず東武公園緑地推進科事業部に丸投げであろう。
尽くがこうした無知な役人仕事によって綻びは生ずる。
蟻の一穴から生じた綻びが、やがて都会の僅かばかり残った文化遺産、緑のオアシスが蝕まれて行く。
事業部の誰かひとりでも疑問を持たなかったのか?この無駄極まりないフェアで必ず池は汚れるはずだ。
期間限定といえども黙って見過ごすことが出来ず抗議はしたが、プラン決定をした人間からは未だに返事なし、恐ろしい事に台東区役所からも返事なし・・・三井もなし・・・
そこへ10時過ぎ東武公園緑地推進事業部の女子から電話があった。竹内という女性,蓮池の写真を三井のゲストルームから写すのに立ち会った人間らしい。
その写真と計画の図面など一切三井にも見せていないそうだ。
もちろん石原都知事も詳細など見ていない・・・そう言い切っていた。
私の質問「緑地フェアーの目的は?」にやはり明快な答えは出ず口ごもる。
今ある自然を壊し人工的な物を立てる計画に誰ひとり疑問を持たない・・・この事実が実に恐ろしいのである。机上の論理。
「緑に親しんでいただくための・・・チラシなどお配りしお散歩の方からも楽しみといっていただいてます」得意げに答える。通行人は客気である。つまり人ごとなのだ。
日本は一体何時からこんな3流国家になってしまったのか?
今ある自然の状態で十分に美しい文化、蓮そのものを切り,壊し一部といえども人工的なものを作り恥とおもわぬ人々に二の句が告げられなかった。
こんな愚行に税金を使ってもらっては困る。
「緑化」という意味を正しく知れば金輪際できない行為である。
切られる前の不忍の池写真,美しい。
最後にドイツの友人から私のブログを読んで送られたメールを添付します。
いちださま
記事を拝見、そして蓮池の写真を拝見しました
企画者の説明文も読みました
緑という言葉を振り回し、いまある命を殺戮する
その不遜さ、貧しさ無知にぞっとしました。 恥知らず。
こちらの国では ”人間は森の動物の一員”と子供に教えます
自然界に共に住むことの嬉しい気持ちと謙虚さを持つこと
この無残な光景を見下ろす Patraさんのお気持ちを思い
心から悲しくなりました
セントルイスの友も怒って電話をくれました。
自分の利害だけでは無い、放置すれば日本の美は失われるからです。