今を生きるしかない
ニコラス・ケイジが救援活動の最中、瓦礫に埋もれてしまう港湾局警官に扮し、奇蹟的に助かった人,家族や周りの人々のお話です。実際の映像があまりにも強烈に脳裏に焼き付いているからか?,多分オリバ–監督は詳細に事実を調べて作りあげたのだろうが、何とも妙な、臨場感すら欠けた変な映画だった。事実が巨大すぎて手に余ったのか脚本が悪過ぎ。しかしあの全世界を戦慄させた惨劇が人の悪意で計画され、人の善意を代表するような元海兵隊員が神の啓示から単独行動で現場に足を踏み入れなければ、2名の警官は助からない訳で,悪と善の両面を持つのが人間だと考えると実に嫌になる。
8年経ってあの瓦礫から建ち上がった米国民の努力には敬意を表したい。
阪神大震災の瓦礫から、中国四川の地震、山火事、津波、あらゆる困難から立ち上がれるのも人間。けんめいに今を生き切るしか人間が人らしくなれる道はないのですね。