うたかたの泡・・・サイダー
戻って来た母の手にお土産のサイダーがしっかり握られてます。手洗いとウガイの後、報告を聞きました。手帳に注意深く先生のお話をメモしてきてくださったヘルパーさん。お疲れ様です。
カレーを暖め直してる間にマンゴウを「うわ〜おいしい、断然、味が違う」と大喜びな母の腫瘍はやっぱり・・・深いため息の私です。
食後にサイダーを仲良く分ける。このシュワッとした泡が母の食道に出来た腫瘍を労るように冷やす のでしょう。良く飲みたがるのに注文し忘れる娘。泡のポツポツ消えるのを呆然と眺めてしまった午後・・・・
それでも普段の暮らしは続きお風呂タイムの母の元へ元気な他のヘルパーさんが明るい声で入ってきます。
「ごくろうさまです」
そうだ、この前のカップはどうなったでしょう?早速電話をしてみるとやっぱりもうあのブル−ラインは今や貴重なヴィンテージ物、生産されていないそうです。仕方なく残っていたコピーでは無いのでしょうけど日本製産だという最後の1組を送ってもらうことにした。
旧き良きものがどんどん無くなっていく実感がする。目のなかに り・ぼ・ん と大きくお口を開ける少女のアニメーションのリボンジュースのCMが浮かんだ。なにもかも昔の方が良かったとは言いたくないけど何だかな〜〜〜
病院関係だけでも進歩してて欲しいと願う。
り・ぼ・ん 大きいお口の少女の顔がまだ目にチラツイてます。
な〜んとなく母に似てるのです。