ショートステイから戻る
人参のグラッセや長ネギのアスパラ風など付け合わせをつくっていると木戸から音が・・・まぁ、お早いお帰りだこと。東大病院にも寄っていつもの治療も済ませ,ヘルパーさんと戻ってきた母・・・なんかポーっとしてます。ヘルパーさんが「どうしたの。やっぱりお家がいいでしょ?」と声かけるくらい静に帰ってきました。あれれ家が嫌なのかしらん?と思いきや「ぱとらさんには悪いけど,家がいいわ〜」と溜息とともに報告です。なんと今までのショートステイと違い皆さん車椅子、しかも130人も老人ばかりで本も備え付けてなくTVも頼み込んでやっと暴れん坊将軍を見た母ですが、どの老人も居眠りばかり話す相手も居なかったそうです。
町内の知り合いにも逢ったそうですがやっぱり居眠りばかり。
大好きな鶏,
我が家では”うっとり印の鶏のコンガリ焼きを「お肉が美味しい、ネギもおいしい、人参も・・」と言いながら「あちら」では殆ど残したという旨くも不味くもないごはん、嬉しそうに食べていました。無口でご帰還だったのはもう2度と行きたくないのでどう私に言おうか?心の中で葛藤してたせいらしい。話を聴いても2台のエレベーターで130人の車椅子老人を地下の食堂へたった30分で連れて行かなくてはならない様子等,気ぜわしさがこちらにも伝わります。
「家のお風呂のようにゆっくり丁寧に洗ってもらえないし、部屋は開けっ放しで声は筒抜けだし、ご飯もなにもかも断然家が好い。もう行きたく無い」を何度も繰り返すのでした。一方ホっとしていた私でしたが、それはそうだろうな〜と可哀想になっちゃいました。前のショートステイは7階なら7階だけの人数、12、3人のアットホームな雰囲気だったそうですが今や満員。自分も充分老人の母なのに、TVの前でも居眠りばかりしている大勢の老人にすっかり気が滅入ってしまったようでした。
嫌ならば行かなくていいよ、と言ってあげました。病院の売店で私の好きな杏を買ってきたり気を使ってるらしい、いじらしい母、元気にピンシャンとお皿を洗ってくれました。2度洗いする時があるんだけど、ま、仲良く珍道中を続けましょうか。電話の受け答えは出来るし、宅急便のお兄さん達に人気だし、何より私が頑張ろうという気になるしお役にたってますわよ、充分に!というわけでテスト滞在は今回で終了。
Welcome Back!ですね。
仕事で何カ所か老人介護施設をまわったことがあるのですが、施設によって雰囲気は全然違いますね。まぁ、当たり前のことですが。
でも、Patraさんのいらっしゃるご自宅がいいといわれるなんて、幸せなことですねぇ・・・。
お二人仲良く、息災でお過ごし下さい。
ではでは。
コメント by 酔仙亭 — 2008/7/17 木曜日 @ 16:05:52
1/130で扱われるのはイヤですよね。
先日、86歳の琵琶の師匠とNHKのど自慢を見ていたのですが、
96歳のおじいさんがカクシャクと歌っている姿を見て、
二人で感動しました。
うちの師匠もpatraさんちのおばあちゃまも
いつまでもしっかりと元気でいていただきたいです*^^*
コメント by ヒロ子 — 2008/7/17 木曜日 @ 21:36:51
どうもありがとう、酔仙亭さま
文京区の施設はどこも90才以上の老人が多いそうです。
2本杖といっても歩けるので母は元気なほうだと解りました。
今まで「あんた」と江戸前にゾンザイに私を呼んでいたのに急にぱとらさんです。おほほ。家の良さがたった4日で解ったらしいので,一応成功ですね。
介護する皆さんにお礼を言わないと、我が家に来る皆さんはホントに良くしてくださるから母がそれに甘え慣れちゃった事もあるのです。
>ヒロ子さん,元気な人は皆さん足が健脚ですよね。この前TVで90の女性が若々しくスタスタ背筋のばして歩いていて感激しました。
琵琶の師匠さんも充分にいけますよ。
我々親子もせめて脳を鍛えないとです。がんばりますね。
コメント by patra — 2008/7/18 金曜日 @ 0:09:13