光背のない日光・月光菩薩
しかし何と美しいお背中だろう。
薬師寺からお出ましくださったニ尊の光背の無い見事な日光・月光菩薩を番組で拝見、その美しい背中の表現するものはミロのヴィーナスと通じる信徒の願望、究極の健康美なのだそうである。なるほどな〜。信仰の対象として刻まれた二尊のお姿、木の光背に隠されていた存在が時を得て我々の目にふれるのも実に意味があるように思えた。平均寿命４０年くらいの時代、美しさ，健康は充分に信仰の対象となりえたのだろう。どの仏像でも指先の表現にこころ奪われる。
2008/4/29 火曜日
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