2008/3/18 火曜日

花がすっかり落ちて

Filed under: 時代, — patra @ 0:19:59

花がすっかり落ちて節分の時に頂いた鉢植え、でももう植え替えができない・・・ごめんね,福娘さん
かつて、一応、草木の緑のあったテラス、見事に枯れてしまいました。
40年も元気だったアボガド3本、ゴムの木、2000年に植えたコ二ファ−4本、去年の入院騒ぎで全滅、もう母も私もテラスに出るのが危ないし重い如雨露を運べない。
そんなこんなで全滅です。
3階だけまだ少し、でもこの夏は保てないだろうな〜

友達に2年続きで送って頂いた丈夫なアロエさえ、ありゃりゃ?いつの間にか根腐れし溶けてしまった・・・ごめんなさい。

諦めることの何と多い・・・

話は変わりますが東京大空襲の特番を見る。
役者さん達の元気すぎる演技が気になった(笑)。あの空襲の前日、母と私たちは深川の母の実家から,父の実家、浅草に戻ったばかりの翌日、深夜が空襲だった。
深川の鉄筋のお堂は燃え落ち,見知らぬ老人がお不動様を風呂敷に背負って逃げていただき無事に仏様は残った話、を何度も祖父から聞きました。
信心深い老人も居たものですが,何処の何方とも解らずだったそうです。紙一重の運命を感じます。

それから両親は伝手を頼り、大八車に乗せた荷物と共に疎開へ・・増上寺の離れ、久慈浜、日光、船橋、稲毛、本所、日本橋、湯島(今の住居)に昭和26年定着するまで流転・・14年に満州へ渡り、17年に戻ってからほぼ10年、両親の苦闘がこの十年間に在った訳だが,考えてみたら、母の何事も動じない度胸の良さはこの頃育んだ筋金入りという事になりますね。


  1. 若草が日増しに萌えだして、春の気配が感じられると思っていたら、一夜にして雪が降り積もり、外は真っ白な雪景色で、雪がはらはらと舞っています。

    どこの誰だか分からない見知らぬ御老人が、お不動様を風呂敷に背負って逃げてくださったなんて、感動的なお話ですね。誰もが切羽詰って逃げ惑う状況の中、そういう無私の方もおられたなんて、感じ入ります。
    戦時中の話、母からよく聞かされていました。神戸もたくさん空襲にあったそうで、その時の話もしてくれました。のほほんと軽薄に暮らせる今の世の中に、戦争を実体験された人たちがいらっしゃる、手が届くような過去に戦争が起こっていたことを思うと、とても感慨深くなります。

    コメント by Michiyo — 2008/3/18 火曜日 @ 15:26:10

  2. Michiyoさん
    ちょうど貴女の事を息子と昨日、電話で話していたのでうれしいです。
    祖父の家はお寺なので石作りのお堂に、ご近所の荷物まで預かったそうですが
    高窓に味噌を塗り忘れそこから火が入って全部燃えちゃったそうです。

    防空壕から戻った焼け跡に風呂敷で包んだお不動様,木像がポツンと置いてあったそうです。
    奇跡のようなお話ですね。神戸も戦争と震災と2度の災難でしたね〜,健気に生きた御先祖たちに教えられます。
    Michiyoさんのドイツからのお話,ブログに[ドイツ便り」としてぜひお聞かせ下さい。
    すばらしい書き手なので勿体ない。

    コメント by patra — 2008/3/18 火曜日 @ 19:38:38

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