前頭前野を鍛える3原則
老人と暮らしていると用心深くなってしまい、その事でせっかくの自立心=脳の活性化を損なうこともある、と今日川島陸太先生(東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授加齢研究所)の講演をケーブルテレビで見てハッとさせられた。
「してはいけない」と言うことは即、脳の劣化につながるのだそうだ。
今までの脳の二題原則とは
1難しい事をすればするほど脳は働く
2同じ事を繰り返していると脳は働かなくなる・・・
ところが数を扱う(勘定する、足し算といった単純な優しい事でも)という事は、この原則に当てはまらないそうだ。どんな単純な数字の足し算でも
こと数字を考えはじめると脳は、誰でも途端に活性化(赤く)するらしい。
文字を読むという事も脳を活性化する。
声を出して読む行為は更に脳を刺激するそうだ。内容を把握してなくとも読む、という事が大事なのだそうです。
手を使う・・料理するという事も著しく脳を活性化するので、老人から料理するという行為を取りあげてはいけないそうだ。(但し作りたがるのであればだが)
危ない、危険と家族が料理する習慣を禁止するのではなく危なくないようにIHヒーター等、工夫させるほうが惚けない等面白いお話が満載だった。
自分で出来るなら手を使った洗濯など,率先してさせてあげた方が良い!と知って目からウロコでした。
IT機器は前頭前野の代わりで脳を寝たきり状態にしてしまう危険がある!とのお話にもドキリ!
文字を読めても漢字が書けなくしてしまう危険があるそうだ。確かに。
指の運動をするより計算をし、声を出して本を読み、ついでに書き取り・・そして料理を作る(だから家庭の主婦の方がお父さんより元気なのね)習慣を加齢と共に持続させれば前頭前野は常に鍛えられるそうです。
そして他者との会話,互いの目と目をみて交わす言葉が大事なんだそうです。
母が針仕事(ツギとかゴム通しくらいだけど)をしたがったのに危険だから・・・と禁じた私、側で見てあげて使う針をチェックしてあげればいいのね。
先日,針穴に裸眼で糸を通せた母です。誉めてあげないと・・家族の規制で折角の脳を死滅させてはいけませんよね。
90でこんなに沢山本を読む人は知りません、と先日入院先の先生にも言われた母、前頭前野が真っ赤なんでしょうか(笑)
> IT機器は前頭前野の代わりで脳を寝たきり状態に
ドキッ、たしかに漢字書けなくなってるかも・・・
コメント by kyo — 2007/11/12 月曜日 @ 12:37:05
脳機能は別として、ITが普及して(例えば、パワーポイントというプレゼンテーションソフト)、文章力は急速に低下しているかもしれません。
まぁ、私も含めてですが。
>針穴に裸眼で糸を通せた母です。
うわぁ・・・。
最近老眼気味の私にとっては、何とも・・・。
お母様、たくさん褒めて励ましてあげてください。
お母様はどのようなジャンルの御本がお好きなのでしょう。
コメント by 酔仙亭 — 2007/11/12 月曜日 @ 19:20:21
IT機器はともかく、TVも脳が眠ってる状態になるそうです。
私、1日中,眠ってるのかも・・・兎に角漢字が読めても薔薇が今だに書けない。
酔仙亭さま
母は乱読です、時代劇から評論から目に入った広告で図書館に注文してます。普段は諸君と文春を読んでます。
針は、浴衣を縫った時、父のお尻に刺した事が有り,ソレ以来心配で・・
側についてて針山へ戻すところまで見張ってないと
糸とうしの練習はさせています。
幼児を育てるごとく手間ひまが老人にもかかりますが誉めるのは共通ですね,幼児も老人も♪。
コメント by patra — 2007/11/13 火曜日 @ 1:56:15