この国のけじめ
臍まがりらしい私、藤原先生の『国家の品格」があまりにベストセラーなので読み控えてしまっていたが、敬愛する先生なので次に出された「この国のけじめ」ずっと図書館でリクエスト待ち・・・
やっと手許に届いたので朝から読みふける。
ひそかに考えている事と一致する日本の現状を痛烈に分析し,戦後の日本人が何処をどうまちがえてしまったのかが実に良く解る。
図書館で借りるだけではない、我が家の歴史認識のてびきとして購入決定の1冊。
ついでながら途中で読むのを放棄してしまった『博士の愛した数式」の作家,小川洋子さんとの出会いを書いた”数学と文学の結婚”も、なるほどこう読むべきだったのか?と自分の無知を棚に上げ、もう一度じっくりと読もうと思わせる素晴らしいエッセイでした。”天の邪鬼の本領発揮 山本夏彦”・・・というタイトルで山本夏彦さんを書いていらっしゃるのも嬉しい。
ベラルーシで茸をどっさり食べてしまうようなそそっかしい面もあり、ますますファンになりました。が,私が編集者ならば・・・あとがきは書き直して頂くかも(笑)内館牧子さんから?学んでいないからです。