2006/1/25 水曜日

粋ってのはさりげない工夫だな・・・

Filed under: 料理,日々雑感 — patra @ 20:53:08

母の誕生日を姉夫婦が浅草月見草でしてくれる日。
私は留守番、鼻水がでるので1日寝てました。
すると夜に戻った母からお土産・・・
浅草から手ぶらで帰ると私の機嫌が悪い事を覚えていたのでしょうか(笑)
と思ったら月曜に奢った鰻のお返しだって・・
握り鮨瑞々しい笹2枚で蓋がしてありました。

なんか綺麗・・
笹で蓋してあったウニ

真ん中の笹をどけると、ウニ。潰れないように笹で蓋。気がつくと仕切りも土手も経木の匂いがうつらないように笹が敷きこんでありました。

お土産は、持ち帰る時間を考えると、すし屋にとっては握り立て命といかずに嬉しくないだろうが、それでもこの気の使い方だもの・・
浅草雷門の商店会長に推薦してもらったお店です。すし屋の野八、流石です。

笹が何枚も使われていた・・
捨てるに惜しい笹の葉・・気前が良すぎるほどの枚数に下町のお店の気配りに触れた夜。

酢飯がちょいと難あり(今年の寒さに酢飯が強い)だったが煮はまぐり中トロも鰈も上出来だった。

今はまず、すし折を土産に家にもどるお父さんなんて居ないだろうが、こんな笹で仕切った折を持ち帰ったら奥さん、にっこりするだろうな。

昭和の原風景を思い出しました。みな気持を込めて生きていた筈なのになぁ・・・。


  1. patraさん、おはようございます。
    早くに目覚めてしまい、こちらにおじゃましました。
    4時前に起きてしまいました。今こちら27日の朝5時15分です。
    5〜6年前からromさせて頂いています。
    アメリカに長く住んでいてここが終の棲家になると思います。

    笹の葉に包まれたお鮨のおいしそうなこと!
    今、もうれつにお腹がすいてきました。
    本当に昭和の原風景ですね。
    酔いどれ気分のお父さんが、寿司おりをぶら下げて帰り、
    寝ている子供たち(達です)を起こしてむりやり食べさせる。
    それをお父さんは嬉しそうに眺めている。
    どこか向田邦子の世界に通じますよね。
    こんな風に鮨おりをつくってくれるところがあるのですね。
    今年日本に遊びに行きます、その時に是非行ってみたいと思っています。

    コメント by ようこ — 2006/1/27 金曜日 @ 19:13:46

  2. >ようこさん
    コメントありがとうございます。
    良いお店ですよね、私も笹にびっくりしました。

    今日はお客様なのでゆっくりお返事できませんが又ぜひ遊びにいらしてくださいな。
    5、6年も前からお読み頂いているなんて光栄です。
    日本は大分変わったとおもいますが、良いお店はまだまだ存在していますね。

    コメント by patra — 2006/1/28 土曜日 @ 15:33:55

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