下町の女将さん
メンテナンスで入れなかったので更新をお休みした昨日ですが、本を読んで過ごしました。「三人噺」亡くなった落語家3人・・志ん生をお父さんに馬生と志ん朝を弟にお持ちになる美濃部美津子さんの文春文庫
・・・しゃっきりとした江戸弁が気持ち良い語り口です。
江戸っ子3代目なので、ひと昔前は浅草に親戚が密集していました。が今では雷門の東扇堂とアダムというハンドバッグ屋くらいが浅草に陣取るだけで寂しいもんです。
落語家の家と職人の家は、どことなく共通する匂いがあるもので読んでて、店を護る叔母さん達を思い出しました。綺麗でお洒落で実に働き者だった下町の女将さんたち・・・。
裁縫名人が多かった。
そんな事を思い出させる「三人噺」です。
父と歩いて上野の鈴本へ志ん生を聞きに行ったのに踊りを見せる雷門助六や粋で男前の桂文楽師匠の着物姿しか記憶にない・・・今思うと実に勿体無い時代を過ごしてました。
父は小三治さんを二つ目の時より何故か?贔屓にしてました。