平行する思い
ひきつづきアルストロメリアの花束が岩手から贈られて、幸せなひととき・・・母用に作った苺のショートケーキと一緒に写真を写してみた。デジカメでストロボは何とも味気ない。
暮れになると病室を出されてしまう患者さんが多いのに、老父はひきつづき治療。だいぶ痛くなっているようで腕を摩って欲しいと頼まれた母。20分さすっても痛みが治まらないから・・もう良いよ!と母を労うように言ったそうです、かわいそう。同じ病気で逝かれた安原顕さんを思い出す。日記に腕が痛い・・・と書かれていたなぁ。
台所の吊り戸棚の蝶番の不具合を直しに電温サービスの社長さん自ら来て、戸棚全部点検してくださる。4年前、お風呂と台所を直しておいてホントに良かった。そこへ母が戻って来たので早速ショートケーキでお茶。母も覚悟が少しづつ出来て、食欲旺盛になったのでホっとする。
病院食しか食べられない父に遠慮するかな?と思ったら「家で作ると何でも美味しいわね、ね、もっと食べたい」ついに18センチを半分も平らげました。
お砂糖控え目、下の土台はサワークリームを塗り、そこへスライスした苺をたっぷり、そして上にホイップした生クリームと半分切りした苺をどっさり。だからとってもヘルシーだとは思うけど、いくら何でも食べ過ぎだろう・・・と内心思うけど「私の最期の時もこのショートケーキにしてね!もし家に帰れたらお爺ちゃんにはお酒だって何だって飲ませてあげるつもり」と呟くので、うんうんそうしようね!・・・ともう一切れお皿にのせてあげる。
食欲はあるのかしら、お爺ちゃんは?と聞くと「一生懸命、だされた物を全部たべてるけどお粥が一番よろこぶみたい、ノリ(姉)が看護婦さんに全部、おかずを微塵に切ってもらうようにしたから大分良いけど30分で食べさせてください、と言われてるから大変よ」と答えた。
スッポンのスープや鶏のスープを飲ませてあげたい!と心から思う、「放射線は2週間だから、退院したら作ってあげてね、病院食以外絶対に要らん!と言うし」
さて、どうしたら自宅で万全をきすか、やはり1階の私の部屋に介護ベッドを入れるか、それとも思いきって食堂を病室にしちゃおうか?などと思案する。
これまで本当に大事にお世話をしてきた、という自信があるので冷静で居られる自分が救いだった。