馬の切手・・・
叔母さまが従妹とお帰りになった後、友人がお線香をあげに寄ってくれました。
ありもので友達と食事・・・
母にご仏典を頂き、薔薇を頂き更に切手まで。馬が好き・・・と口走ったためです(笑)何時も手ぶらでは絶対に来てはいただけない。
きれいなピンクの薔薇。
叔母さまが従妹とお帰りになった後、友人がお線香をあげに寄ってくれました。
ありもので友達と食事・・・
母にご仏典を頂き、薔薇を頂き更に切手まで。馬が好き・・・と口走ったためです(笑)何時も手ぶらでは絶対に来てはいただけない。
きれいなピンクの薔薇。
この緑色の菊が大好きなのですが、ふつうには店頭にならびません。
母の三回忌には母が喜んだ部屋にお花を飾り,偲ぶことにします。親類も皆高齢であったり、息子夫婦も間に合わないのでお寺にお塔婆とお経をお願いし金曜日に西別府君に生けていただきました。
部屋に実に見事な紅葉が広がりました。

母の額には小さい野の花を額の角に丸いオアシスを取り付け、小花をアレンジしてくださった。
涙がでるようなイメージだった。が少し抵抗があった。
深い理由はなかったが、なんとなく侘しい寂しい感じがしてしまったのだ。
若い西別府君が本能的に選んだ野の花のような倹しい花を見た瞬間,母の生涯が重なってしまったのだ。

一人で見送る私には抵抗があったのだ。
可愛いけれど侘しい・・・もう少し華やかにしてあげないと叔母さま(母の妹)が哀しむような気がした。
私達家族の味わった苦しい再生の人生に相応しいのだろうが、抵抗があった。
うまく言葉にはならないが、やっぱり遺影に手向けるには嘘でも明るい綺麗な小花で飾ってあげたい。踏まれても強く雑草の様に頑張ってきただけに,亡くなってから更にだめ押しの如くに雑草のような人生だったね、とは言ってあげたくは無かった。
そんな個人的感想で胸がいっぱいになってしまった。「これは無理」そう呟いた。
そんな私にさすがの西別府君は蔦をふやし小花を小さい花器にさしてくれて手前に置いてくれた・・・・
じっと見ていたら母が笑った。
嬉しそうな笑いと「バカね」という笑いだった。
ご供養するって、ほんとうに個人的な思いなのだ、若い才能は「活ける」という作業にもクリエイティブを見つけるわけだが、個人的な思いはきっと人の手を借りた瞬間から別なものになるのかな・・・
そんな昨日、えっちゃんが私と母を偲ぶためにやってきた。大輪の紅葉に歓声を上げてから
母の額を一目見て
『ぱとらさん、すご〜い!これ道で摘んできたんじゃないですか?摘め草がある・・・』と叫んだ。

心をこめて生けさせていただきます・・・とメールをくれた西別府君の尋常ならぬ感性を思い知った瞬間だった。
終戦後、日光の山に疎開し紅葉の山々を愛で両手に幼子の手を引き,道ばたの草に目をとめる,若き日の母の姿が突然蘇ったからだ・・・・君は凄い人。
この母を偲ぶイベントは素晴らしい若い感性によって感動的なドラマを見せてくれました.感謝。
えっちゃんが「この額は替えたほうがいいですよ」、お葬式のときのままじゃ駄目」
本当にそうだったのだ、此の「額」事体が侘しいのだった。
気がつかない自分の老いをも痛感した。
いつも大切なことを教えてくれるえっチャンと一緒に西別府君の挿花をいの一番に見ることができて良かった。

昔私のアシスタントしてくれていたえっちゃんの姪御さんの坊や、去年もご紹介しましたが、もう歩くそうです。日本の子供の良い所を全部もっているような可愛い子供です。
こんなつぶらな瞳の宝を原発の負の被害に晒すわけにはいかない。本当にしっかりと考えなければならない我々だが、一体どう見極めていこうか?祈るような気持ちです。
しかし、こんなに可愛い子を見た事が無い。
このまま円らな瞳で育って欲しい。心から願う・・・
早いもので母が亡くなって、もう3年目に入り3回忌をしなければならない・・・が息子達も帰れないのでお塔婆をお供えしお経をあげて頂く様にお寺さんに報告すると、あっさりそれで宜しいと言ってくださった。ホッとする。
26日に叔母さまが見えて思い出話をすることにして、母の居た部屋の窓辺を緑と実のもので秋らしく飾っていただくのもフラワ-アーティストの西別府君に手配しました。
「心をこめて飾らせていただきます」とメールが届いて感激です。
母が口癖のように気にしていたのは私のアシスタントだったえっチャンなのです、もう3回忌だと伝えたら、えっチャンもお母さまを亡くして7回忌だそうです。
私の代わりにお墓まいりしてあげます・・・と、えっちゃんが言ってくださった。嬉しいけれど、どうも母は私の周りに未だ居る様です。お墓には居ない、そんな気がしてなりません。家に来てお花飾りを見てね・・・と伝えました。
母が心配していた私が「食べない」病もすっかり無くなって、むしろ食べ切れぬ差し入れやお菓子が届いたりお花が届く最近です・・・母に護られている気がしてなりません。
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