2004/8/6 金曜日

アンリ・カルティエ・ブレッソン

Filed under: 人物 — patra @ 21:47:40

「決定的瞬間」という言葉を生み出したフランスの伝説の写真家だ。20年前にも10年前にもパリの電話帳から彼の名を探しだそうと努力した。
絶対にお会いしてインタビューしたい!と勢いこんで。でも何処にも
ブレッソン氏
の名は記載されていなかったのだ。当然だが・・・。

今朝の新聞に今月3日、南仏東部セレストの別荘で95歳で亡くなられていた、と発表されていた。
写真の原点の何たるか、をおしえてくれた「マグナム」の創始者が遂に逝かれたのだ、偉大な巨星。

私が最も影響を受けたカメラマンなのだ。パリへ行く機会があると、あぁ、この空の下の何処かで彼はファインダーを覗いて居たんだなぁ・・・と何度も写真集と見比べて面影を追ったものだが、いかんせん旅人には滞在時間が短すぎて・・・パリさえ広すぎた。
 
もっとも好きな彼の「ショット」は第二次大戦終了のパリ解放の日、少年がワインを2本、両腕に抱えカフェの町角からこちらに向かって歩いてくる瞬間だ。
少年の笑顔は戦争が終わった喜びに満ちている正に”希望の”「決定的瞬間」そのもの。
CMやファッション写真は時代とともに腐る、流行だけを追ってはいけない、とブレッソンの写真から学んだ。


だから嫌なのよ!

Filed under: 時代 — patra @ 1:15:27

何が?と母の顔をみると
「だって私が太るのは、こうやって少しづつ残すお爺ちゃんのせいだもん」
そういってお皿のおかずを口へ放り込み、ついでに私の残した素麺もたいらげました。ふふ、そうかもしれん。
 
戦争中も戦後もどうしたら家族にお腹いっぱい食べさせられるか?ばかり考えて暮らしていた頃の母のウエストは52センチだった。

疎開先で捨てられていたマグロの頭を貰って来た母、露端で苗を売ってイワシを手にいれた母、恥も外聞もない勇気に支えられて戦後を乗り切ったのだ。
つい忘れそうになってしまうけれど「あなた」がいなかったら意気地なしなインテリの父は戦後を生き抜けなかったろう・・
問題だらけでもこの点において何時も最大級の賛辞を贈りたい。
「ホント、何でこれっぽち残すんだろうね」

今日は広島に原爆が落ちた日。日本人がそれぞれの原点に返る日だ。


2004/8/5 木曜日

凄いよ!絆。

Filed under: 家族 — patra @ 1:11:42

昨日の夜八時頃、3階の息子から内線があり「夕食、作っちゃった?もしまだなら今夜はいいや、もうフミちゃんは羽田だから・・・」「OK,承知の助!」
夜は成城石井の「八宝菜」と枝豆を茹でるだけなのでキャンセルでも響かないしさ、それにしても
階段の門灯を付け自分なりのできる範囲で妻を出迎える心ずもりか、泣けますね。フミちゃんも実家へ行くにしても余ほどじゃないと泊まらずに伝書鳩か、君は?みたいな感じの帰巣本能。まことにあいすみません御両親さま。
『永遠に』なんて言葉が許されるなら家の二人には続いてほしいもんだがなぁ。

フミちゃん手作りのシャンプーバーで洗髪、乾かすあいだ事務所の冷蔵庫の霜とりする。
 
何時も恐ろしく不味い果物を別荘のある霧ヶ峰から送ってくれる姉が「こんどの桃は自信があるんだけど」と電話をくれた。
確かに甘い。この暑い夏が果物を美味しくするのなら我々人間は我慢するか。
「マンゴーは無いのか?あれが旨いぞ」と老人、あるけど、高いよ。無いものねだりばっかり言うな!


2004/8/4 水曜日

蝉が鳴いてる

Filed under: 料理 — patra @ 17:54:34

裏の会社の命乞いをした4本の樹、今年も蝉を無事に土から孵したみたいでミンミンと煩い。
駐車場になる時、切らないで下さい、とダメもとでお願いした奇蹟の木々だ。
この樹のおかげで我々まで潤おうから自然は凄いな。

昼食にキノコのソースのスパゲティにしようと暖めるための火を付けて、うっかりシャワーを浴びてしまい出てきたら間一髪・・・あやうく焦がすところだった。
IHヒーターの時間設定を忘れる間抜けぶり、お婆ちゃんを笑えない、この暑さで相当に怪しい私です。
『年寄り笑うな、行く道だから』・・・だった。
レシピです。
葱の白い部分1本ニンニク3片みじん切りにしてオリーブオイルで炒める、茸はしめじや舞い茸等数種類を手でちぎって入れ良く炒め、塩小匙1杯と少し胡椒、マジョラム、セージなど適宜。日本酒又は白ワイン少々(カップ3分の一)、バターを大匙山盛り1〜2好みで。
仕上げにみじん切りパセリ。このソースをパスタにかけるだけ。
つけ合わせはクレソンとスモークサーモンのサラダなんかピッタリ合います。


カサブランカが・・・

Filed under: 友人 — patra @ 2:27:15

昨日の朝に、岩手の友人から新鮮なカサブランカが届いていたので事務所へ飾る、先週購入した我が家の花も今が満開、良い匂いが充満する。
天井が高いせいで、この多さは本当にリッチ、ちょうど良いくらい、こんな時に限って予約がないのよね〜残念。
ちなみにこの友人は現役のスタイリストです。
岩手で大自然の中に暮らし、仕事は東京、理想的な生活です。高齢者の多い岩手では50代なんてギャルよ、と素敵な笑顔、新婚です。名前が御主人の苗字に成っていたのを見て非常に嬉しかった。
励ましている様で私の方こそが何時も喜びのお裾分け頂いてますね。

夕食時、サッカーばかり見てるので・・・
息子が一番喜ぶのはサッカーで日本が準決勝に勝つことだわ、と思ったので気合いをいれて一緒に応援。そしたら勝った。
「最高!」と大喜びの勝どきに驚いた猫たちが逃げ回わりフミちゃんからもお祝メールがきてた。
でも決勝が中国、というのが少し嫌な気分。ブーイングの嵐に負けないで欲しい・・・がんばれ。


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