京都の味わいかた
そうだ!元気をもらいに、山の阿闍梨さまに会いに行こう。
今年のお盆は諸事情あって8月まで待っていただくことにして、気持ちだけシャンとしましょう!とこんな本を手にとりました。
著者は京都で活躍されているメーキャップアィーテストの女性、アキタミカさん。(苗字が変換できません・・ごめんなさい)穐田(こんなに難しい字!)
昔、ドキュメンタリーで比叡山の阿闍梨さまの難行苦行の千日回峰行をなさる姿を拝見し、その恭しいまでのお姿に思わず両手をあわせてしまった事があるのです。
阿闍梨さまの道中。召し上がる食べものは茹でたジャガ芋1個だけ・・・その阿闍梨さまはこの本に出ていらっしゃる若い阿闍梨さまではありませんでしたが千日回峰行をなさった方は1585年から2003年まで49人しかおられません。いかに厳しい修行かがわかりますね。
それでもゆったりと美しいお顔にびっくりしたものです。
ミカさんは京都生まれの京都育ち・・縁あってお山に元気をいただきに、48代上原行照阿闍梨さまをお訪ねなさることを、まるで日常のようになさっています。
究極の美を感じるためだそうです。
やさしい言葉で書かれています。阿闍梨さまにこんなに簡単にお会いできるなんて・・
京都の歴史を深訪する以上に魅力的な味わいかたです。丈夫な二本の脚があれば・・・ですが、お山の杉の大木に「気」を頂くためにおでこをつけてみたいなぁ・・・
こういう本は好みなんですよ。私も寺社を訪れるのが好きです、日本を旅する時は、緑と静けさの妙味が味わえる宿坊に泊まっていました。Patraさんが昔TVでご覧になった方は、酒井雄哉阿闍梨さまのことでしょうか?最近、瀬戸内寂聴の本で彼について読んで、深い印象を受けました。千日回峰行を成し遂げた方は418年間でなんと49人しかいないなんて...! 酒井阿闍梨さまは二度も千日回峰行をなさったそうです。著者の穐田さんは、日常に頻繁に心のオアシスを訪れることができるなんて、幸せな方ですね。
コメント by Michiyo — 2006/7/15 土曜日 @ 21:37:51
>Michiyoさん
たしか、2度も千日回峰をなさった大阿闍梨さまでしたが名前はちょっと覚えていないので調べたのですがこの本では光永澄道大阿闍梨1970年満行、光永覚道大阿闍梨1990年満行と同じ苗字の方が記されていますが酒井雄哉大阿闍梨は1980年1回と記されています。
検索しましたら1987年に2度目を確かに満行された酒井雄哉大阿闍梨さまでした。
お若い58歳くらいでしたのでご尊顔が一致しませんで失礼しました。
従者の方々を引き連れて草蛙を履きつぶしながらの壮絶な旅...7百日目でお堂にこもる時は9日間は断食、断水、不眠,不臥だそうです)満行まで7年かけて行うのです。
何でも千日回峰行はひとたび行に入るといかなる理由があろうとも途中で止めることは許されず、万一の場合に備え自害用の死出紐を身につけ、自分で命を落とす覚悟で歩み臨むそうで、だから衣装は白い「死装束」なのだそうですよ。誰でもができることではないので大阿闍梨とよばれるそうです。
コメント by patra — 2006/7/15 土曜日 @ 22:48:44
著者の穐田さんは初めて無動寺デビューした時はミ二スカートに赤いスニーカ−姿だったそうですよ(笑)
ご自分のお庭のように比叡山に登れるなんて、何よりも贅沢ですね(笑)車とロープウエイが途中まで完備しているようです。
48番目が1994年満行、この本に書かれている山の阿闍梨さま上原行照大阿闍梨さまです。お若くて驚きました。
コメント by patra — 2006/7/15 土曜日 @ 23:14:56
昔見たドキュメンタリーを調べたらやはりMichiyoさんのお教え下さった酒井雄哉大阿闍梨さまでしたので文中にリンクさせていただきました。
コメント by patra — 2006/7/17 月曜日 @ 6:21:57